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2009年6月17日 (水)

読者からの質問と回答 「RRS20 障害物においてタックするためのルーム---その1」

読者からの質問:    2009-11-03一部加筆〉
>先週のインカレ・レースにおいて規則20 『障害物においてタックするためのルーム』 に関わる抗議がありました。

>その抗議では、抗議艇は「ルーム・ツー・タックの声をかけたが、相手艇は何もしなかった、その後自艇はタックした」と証言、一方被抗議艇は「そのような声は聴いていないので、そのまま帆走した」と証言、ということで最終的には抗議却下の判決になりました。

>それにしても、この規則が適用される場合は、声をかけた艇にも声をかけられた艇にも各々声およびアクションの義務があり、またその不履行に対して各々ペナルティーがあり、複雑なルールのように思います。

>理解しやすい解説をしていただけませんか?


編集者による回答:

一つは、今回のRRS改訂に際しISAF RRS Section C Working Party が作成した「RRS2009 - '12 New Section C Presentation」、二つ目はISAF Websiteに最近公表された「ISAF Q&A 2009-028, 2009.04.29発行」です。

特にQ&A 2009-028では、「声およびアクションの義務」に関し具体的に解説されていますので、理解を助けるものです。

1. RRS 2009 - '12 New Section C Presentation から抜粋

Rule_20_jpeg Rrs_2009_section_c_rules_jpeg 原文 Dloadnowbutton_96「rrs_2009_section_c_rules.pdf」をダウンロード

日本語訳(一部加筆)Dloadnowbutton_97「Rule_20.pdf」をダウンロード 

2. ISAF Q&A 2009-028
Obligations when a boat hails for room to tack.
Published: 22 April 2009


規則20.1に関する2つの質問:
質問 1.
規則 20.1(b) は、声をかけられた艇に、“できるだけ早くタックする”または“直ちに“ユー・タック(タックせよ)”と声をかける”ことによって応じ、タックするためのルームを与えることを求めている。

声をかけられた艇は、次の場面において、規則20.1に基づく義務に従うため、声に応じなければならないか?

(a) 艇が、航行可能な水面に囲まれたスタート・マークまたはそのアンカー・ラインに近づきつつあり、艇がスタートするためにそれらに近づいている時点から通過し終わるまでの間に、タックするためのルームを求めて声をかけた場合?
(b) 声をかけた艇が明らかにクロースホールドのコースより風下である場合?
(c) スターボード・タックの声をかけた艇が、ポート・タック艇に近づきつつあり、ポート・タック艇に対しタックするためのルームを求めて声をかけた場合?
(d) 声をかけた艇が、ウオーター・ツー・タックと声をかけた場合?
(e) 声をかけた艇が、障害物を回避するためにコースを大幅に変更する必要がない場合?
(f) 障害物が、声をかけられた艇がフェッチングしているマークである場合?

回答 1:
(a) NO    2C節の前文は、規則20を含み、C節の規則のいずれもその場面では適用しないことを明らかにしている。
(b) NO    規則20.1を適用するシナリオは、‘クロースホールドまたはそれ以上風上に向かって帆走している艇が、タックするためのルームを求めて声をかける’場合に適用する。もしその他の状況において、艇からの声があったならば、規則20.1は適用しない。
(c) NO    規則20.1は、クロースホールドまたはそれ以上風上に向かって帆走している艇が、障害物に近づいている場合に適用する。ポート・タック艇は、スターボード・タック艇にとって障害物ではない、ただしスターボード・タック艇がポート・タックの艇を避け、その艇にルームまたはマークルームを与えること、または規則22を適用し、回避すること、を求められている場合は除く。

しかしながら、規則20を適用しないことを承知の上で、タックするためのルームを求めて声をかける艇は、規則2 (公正な帆走)に違反することがある。

(d) YES    この規則には用いなければならない言葉は述べられていない、そこで タックするための‘ウオーター’または‘ルーム’の声は両方とも、声をかけた艇の意図を明らかに伝えている。.
(e) YES    艇は安全上、障害物を回避するためにコースを大幅に変更する必要がない場合、声をかけた艇は、声をかけることによって規則20.3に違反している。しかしながら、艇は声をかけられた艇は、それでもなお、規則20.1(b)に従わなければならない。
(f) YES    障害物が声をかけられた艇がフェッチングしているマークである場合、声をかけた艇は、声をかけることによって規則20.3に違反している。しかしながら、声をかけられた艇は、それでもなお、規則20.1(b) に従わなければならない。

<編集者注:(e)および(f)について要注意>

質問 2:
声をかけた艇は、風位を超えることによってタックする義務に従うのか、それともクロースホールドのコースに到達しなければならないか?

回答 2:
声をかけた艇はタックし、新しいタックのクロースホールドのコースに到達しなければならない。

原文 Dloadnowbutton_98「isaf_qa20090287231.pdf」をダウンロード
日本語訳 Dloadnowbutton_99「qa20090287231_jpn.pdf」をダウンロード

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