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2009年6月24日 (水)

近くて遠い国のヨットクラブ Seven Feet Yacht Club in a close, but a far country  

Sfyc_rus_jpeg_2 Sfyc_jpeg_2 ロシア極東の玄関口ウラジオストックにセブン・フィート・ヨットクラブ(Seven Feet Yacht Club : SFYC)という名前のクラブがあります。
日本から現地へは航空機ではわずか1時間30分(運賃10-15万円)、安価を求めるなら貨客船で2泊3日(運賃2万円から)、最も近いヨーロッパの国です。
ここウラジオストックにもヨットを愛する沢山のセーラーがいますが、ロシアセーリングの中心は、遥か西方、時差で8時間~9時間もある首都モスクワであり、またバルト海に面するセントペテルブルグ周辺および黒海沿岸がその2大拠点です。
それゆえ彼(彼女)らは当然のこととしてまずはロシアの覇者を、次にはヨーロッパのチャンピオンを目指し、常時西へ向けての大遠征をしなければならず、時間的・経済的に大きな負担を強いられています。
一方東に目を向ければ、アジア・セーリングの盟主たる日本(残念なことに近年そうとは言い難い現実に直面しているが)は目と鼻の先にあります。
このような地理的な条件もあり、彼らはわれわれ日本人が想像する以上に日本のセーリングに関心が強く、特に日本海を舞台にした大型艇のレースでは、古くからアリラン・レース(福岡-対馬-釜山:JSAF外洋玄海主催)をはじめとし、パン・パシフィック・レース(1994年大阪府マリーナ協会、NORC共同主催)、近年は青函レース(JSAF外洋津軽海峡、JSAF外洋北海道、青森県セーリング連盟、北海道セーリング連盟等共同主催)等での交流が盛んになされています。

Andrey2 また、ジュニア・セーリングでは、日本ジュニアヨット連盟(JJYU)が主催するジュニアヨット国際親善レガッタに発足当時(1990年)から招待され、毎夏日本の各地に来訪している。(写真右:2006 ジュニアヨット国際親善レガッタ:石川和倉)

これらは親善的な意味合いの強い交流レースであり、日本で開催されるレガッタにロシアセ―ラーが参加する形態が主であったが、近年レース志向にも拡大し、双方が行き来する形態に変化してきている。

Sfc_2007 この『きっかけ』をつくったのが、SFYCが主催するビッグ・レガッタである「インターナショナル・マッチ・レース / セブン・フィート・カップ(International Match Race / Seven Feet Cup)」に2007年に初参戦した日本チーム(日本ヨットマッチレース協会(JYMA)推薦)である。(写真左: 2007 Seven Feet Cup in Vladivostok)

セブンフィートカップ参戦記 レポート/戸谷壽男(日本ヨットマッチレース協会会長)2007/9/18 (JYMA Websiteより)Dloadnowbutton_91 「seven_feet_cup.pdf」をダウンロード 「seven_feet_cup_2007.mht」をダウンロード

6930 これを機に、応える形で、日本でのビッグ・イベントであるアジア・パシフィック・マッチにもロシアチームが参加を開始した(2007年から)。(写真右:2008 Asia Pacific Match in Hayama)




Img_1100 また、SFYC所属のウインド・サーファーが日本のプロサーファーの最高峰レースである「梅園カップ(Baien Cup)」(日本ウインドサーフィン連盟、国東市共同主催)に2003年から参加をはじめ、その後参加を続けているところである。(写真右:2005 Baien Cup・左からロシア選手と見城(旧姓今井)選手、穴見プロ、編集者)

また、本年7月に佐賀県唐津で開催される「レーザーラジアル世界選手権」にはロシア代表選手団がすでにエントリーしているが、それへの参加資格取得のため、昨秋のレーザーラジアル全日本選手権(蒲郡)および本年5月のレーザーラジアル・プレワールド(唐津)には当クラブのユース・セーラーが来日し、見事権利を獲得した。これもまた「地の利を活かした」成果と言えよう。

さて、SFYCから毎年日本選手を招待するメイルが送られてきますので、紹介しておきます。

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1 1043 Letter of Invitation from the Seven Feet Yacht Club,
Tatiana Ermakova on behalf of Mikhail Ermakov

この手紙は長文ですが非常に重要です。
日本のセーラーの招待の条件に関する、いくつかのポイントです。
1. ウラジオストック・セーラーならびに「セブン・フィート・ヨット・クラブ」会長、ミハイル・エルマコフは、日本のセーラーがウラジオストックへ来訪し「セブン・フィート・カップ」に参加されるよう招待します。
この競技会は、来訪には最適です、なぜならマッチレースとフリートレースの両方があり、すべてのセーラーが満足できることでしょう。また、例年多くのマス・メディアが参加し、盛大なアフター・パーティーもあります。
2. 「オプティミスト」「カデット」クラスの若いセーラーと、「マッチレース」の成人セーラーを招待します。
3. 2ないし3の「マッチレース」クルー(各艇4名)、3人の「オプティミスト」セーラー、1ないし2の「カデット」クルーを「セブン・フィート・カップ」に招待します。また、できるだけ多くのスポーツマンも来ていただけることを。
4. SFYCが両レガッタのホストであり、日本のセーラーに無償で全ての艇を提供します。
5.. 空港から会場までの輸送はSFYCが提供します。
6. ホテルの凡その価格(季節によってやや変化するが):
  a)2人部屋、シャワー付で、2人1泊約40$(1人20$)。会場から徒歩5分。
  b)子供は、ホームステイすることができます。
7. 食事は、約15~20$、1人1日。
8. 日本からウラジオストックへの交通; 日本で手配するのがリーズナブルでしょう。
   ウラジオストック航空:1時間30分、運賃10-15万円
   安価を求めるなら、
   東洋共同海運:貨客船2泊3日、運賃2万円から
     (航空便は新潟、富山、関西空港発着(曜日指定)、客船は「富山港」発着)
9. ビザを発効するための正式の招待状を作成し、日本に送付します。
回答をお待ちします。
ミハイル・エルマコフ(写真左)に代わりタチアナ・エルマコワ(写真右)

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Seven_feet_cup_flag 招待レース

(マッチレース)
1.International Match Race Seven Feet Cup 2009
ISAF grade 2, Fleet races

Date: 15 - 20 July
Classes/Divisions: Boats 25 feet, Cruising yachts All classes

Japan_team_2008 前述のように2007年に日本チームが初参戦し、惜しくも4位であったが、昨2008年には日本チームが見事優勝を飾り、日本マッチレースの実力を発揮した。(写真左:2008 Seven Feet Cup 日本チーム表彰台に)
本年は、当レースがISAF Grade 2に格上げされたため、昨年度の優勝スキッパーを含んだ、上位ランキングの選抜チームを派遣することをすでにJYMAとして決定している。



(ジュニア・レース)

招待レースは“Seven Feet Cup”ですが、その他のレースにも同一条件で参加できます。

2. City’s Day
Date: 3 - 5 July
Classes/Divisions: Optimist, Cadet, Laser, Sailboard

781 1080801_img “Seven Feet Cup” (写真左:2008 Seven Feet Cup Optimist表彰式、右:パーティー)
Date: 13 - 17 July
Classes/Divisions: Optimist, Cadet, Laser, Sailboard



3. Open Junior Championship of Primorsky region/ Far Eastern regatta

Date: 4 - 9 August
Classes/Divisions: Optimist, Cadet, Laser, Sailboard - junior sailors; Laser, Formula Windsurfing - adults

Christmas_2 4. Autumn Leaf
Date: 18 - 20 September
Classes/Divisions: Optimist, Cadet, Laser, Sailboard

5. End of season
Date: 2 - 4 October
Classes/Divisions: Optimist, Cadet, Laser, Sailboard

Seven Feet Yacht Club Website: http://www.sfyc.ru/ 
(右図:氷上を滑走する?Peterson 25 feet, X'Mas card)   

近くて遠い国のヨットクラブ Seven Feet Yacht Club へ訪問してみてはいかがでしょうか?まだまだ壁の厚い大国ロシアがこんな身近にあるのか、と驚かれることでしょう。

彼の地はまだまだ発展途上にありますが、彼らのホスピタリティーは素晴らしいものです。山海の珍味でもてなしてくれることを保証します。

ロシアへの遠征における『唯一の難点は、渡航にヴィザ(VISA)が必要』なことです。招待状の発行依頼、招待状受領、VISA申請、航空券の手配等で「2週間程度の日数」をみておく必要があります。
参加を希望される読者におかれましては、早め早めの連絡をお願いします。emai: senyamaoka@hotmail.com

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