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2010年11月29日 (月)

第30回 J/24全日本選手権2010 レポート

30J/24全日本選手権レポート(2010年1020日~23 日産マリーナ東海)
Img_2141_3 Img_2158 日本J/24クラス協会のwebsiteによれば、J/24全日本選手権は1881年に佐島マリーナにおいて第1回が開催され、今年で30回を迎えるとのこと。
編集者がふとしたことからこのクラスの全日本に係わり始めたのが、ちょうど10年前の第20回 (2000)日産マリーナ東海での大会でした。以来第22 (2002) 和歌山マリーナシティ、第23 (2003) 佐島マリーナ、第25 (2005) 蒲郡市ラグーナマリーナ、第26 (2006) 和歌山マリーナシティ、第29 (2009) 新西宮ヨットハーバー、今回の第30 (2010) 日産マリーナ東海と都合7回の多きにわたってジャッジ/レースオフィサーで奉仕させていただき、またこのクラスを通じて多くの知己を得ることができました。初めて世界選手権に参加したのもこのクラスです。こうしたことで、このクラスへの思い入れは一方ならぬものがあります。
今回はそのきっかけであった日産マリーナ東海を久方振りに訪ねることになり、まさに感無量、招聘いただいたJ/24の関係者および愛知県連の方々には感謝の言葉もありません。

レポートでは印象に残った3つのテーマをとりあげてみます。
(1)
緑豊かなマリーナ
(2)
転覆<沈>するJ/24
(3)
アイデア距離・風向掲示板

(1) 緑豊かなマリーナ
役目柄日本各地のレース会場を訪ね、時には海外まで足を延ばすこともあります。後日レースを回顧するとき、まず頭に浮かんでくるのはレースの舞台であった「ヨットハーバー」です。実際にレースがされるのは海面ですが、よほど変わったことがない限り海面での記憶は乏しいものです。やはり主役は「ハーバー」です。そこでの「過ごし方の良し悪し」がその大会を印象度を測る物差しのような気がしています。

今回日産マリーナ東海に訪れた時、まず感じたのは『なんと緑豊かなマリーナなのだろう』ということです。
船とそれに携わる人が安全、かつ快適に過ごすため、ヨットハーバーはまさに「船のホテル」です。入出港レイアウト、水上繋留設備、陸上保管、上下架装置、駐車場、レストラン、バー、シャワー、ロッカー、・・・・・様々な施設が必要です。しかし残念なことに機能面ばかりが優先され、本来の目的たる遊びの面まで手が回っていないのが実情ではないでしょうか。艇のオウナーやセーリングをする人にとっては便利かも知れませんが、第三者(船と関わりあいの薄い人、大切なゲスト、たまたま訪れた人々・・・)にとって果たして快適なところなのか、かねがね疑問を持っています。例をあげると、閉鎖的なゲイト、高い料金の駐車場、憩える場所の狭小さ、敷居の高いレストラン、もしくは余りにもお粗末なレストラン、更にはカフェさえ無い(自動販売機のみ)味気なさ等々。読者の皆さんのハーバーでは思い当たるところはありませんか?これではヨット人口は増えませんよね?

(写真左から)正面玄関、駐車場、唐風庭園と芝生広場
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生垣で囲まれた静寂な佇まい、開放的なエントランス、分かりやすい受付カウンター、駐車場を取り巻くフェニックス並木、寝そべられる芝生、至る所にあるベンチ、清潔で展望抜群お手頃価格のレストラン、品数を揃えたマリングッズショップ、”無料駐車場”、これらすべてを備えているのがここ『日産マリーナ東海』である。
特筆すべきは緑のメインテナンスの素晴らしさ。事務棟を囲む木々と草花、マリーナをイメージアップするフェニックスや椰子、手入れの生き届いた唐風庭園、大きな藤棚、刈り込まれた芝生。ハーバーマスターに伺ったところ、緑の管理には大変な労力をかけているとの由。できそうでできない努力を続けておられるハーバー関係者に最大級の賛辞を贈らせていただきたい。次回は是非夏に訪れ、フェニックスの木陰で冷えたビール(ラムかな?)を嗜みたいものである。

(2) 転覆<沈>するJ/24
久方振りに沈するJ/24を見ました。
4日目は朝から陸上で15m、出艇の可否が懸念されたが、運営艇は連日通り「粛々」と出港。ただしレース艇についてはAP旗でしばし陸上待機、海上からの指示により出艇。海上状況は、成績表では風速10mの記録であるが、実際は10m-15m、今シリーズで初めての北風の所為か気温は最低、白波が立つ厳しい海面でのレースとなった。編集者が乗るジュリーボートでは、風防板は低く、波飛沫のため、全員ずぶ濡れ、ブルブル。
沈が起きたのは最初の風上マークをトップ集団が回航直後2-3分の地点。まず関西の雄C艇(スキッパーN氏)、続けて日本の雄G艇(スキッパーH氏)。両氏は東西のMr.J24と云っても過言ではない名だたるJ乗り。双方落水者もなく(遊泳者?)再帆走。ただしC艇は直後に再度沈。C艇からはやめてーーーーというような女性の叫び声が聴こえたような気がしたが、気の所為か? 傷害も損傷もなく再帆走、まずはめでたし、めでたし。

この沈で思い出したのは、はじめて海外の選手権(2000World)に参加した時のこと。アメリカス・カップで有名な西海岸ニューポート・ロードアイランド・サウンドで体験した「凄まじい風と波」、加えて「艇数スケールの大きさ」、またその際同行し昨年急逝された名レースオフィサーの懐かしい顔、本場でのカルチャーショックが昨日のことのように蘇ってきました。編集者にとってのJ24の原点となった大会でした。
(写真)待機中のポンツーン風景(写真が下手で15mの感じはしないがY旗とAP旗が証明?)、沈は今大会のものと2000World, Newportでのシーン。
Img_2147 J242010_01_2 J242010_02_2
8 10


(3) アイデア距離・風向掲示板
優れもの掲示版です。
ホワイトボードに磁石付きの数字を貼り付けるのをよく見かけますが、気づかぬ内にずれたり、脱落したりすることがあります。また貼ったり、はがしたりの手間がかかります。
この掲示板は、黒面なので遠くから見やすい、数字を反転するだけで、操作が簡単、はがさないため、紛失することがない、RRS33「レグの長さの変更」に対応したプラス・マイナスの表示が可、安価、簡単に作れる、といった特徴があります。
上段は距離とプラス・マイナス、下段は風向(度)。
創作された愛知県連のK.S氏(今大会のレース委員長)によれば特許申請???は未だなので、今の内にアイデアを使ってくださいとのことです。
材料: べニア板(1m X 1m)、黒色水性塗料、黒色プラスティックベニア(プラベニア)1枚、
     黄色蛍光テープ1巻、ゴム紐黒色

道具: 錐、ハサミ、(ペンキ用刷毛)
作り方: 板の作り方 べニア板の片面に黒色水性塗料を塗布する
                                 
錐でゴム紐を通す穴をあける
                                 
(上段:距離掲示用の穴6×2、マイナス用穴1個、下段;方位掲示用の穴6×3
            
数字片の作り方  プラスティックベニア(プラベニア)を短片にカットする22片
                  
各短片の両端を矢印状にカットする
                  
各短片の片面に蛍光テープを貼りつける
                  
各短片の表と裏の間にゴム紐を通す
      
通したゴム紐の両端をベニア板の穴に通し、裏側で結ぶ。

詳しくは写真参照(左から表面、裏面、数字片とゴム)
Img_2168 Img_2171 Img_2172
成績表Dloadnowbutton30j24.jpg」をダウンロード
日本J/24クラス協会website:http://www.j24.gr.jp/

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