« 第4回 全日本X35ワンデザインクラス選手権 | トップページ | マークに近づく場合のタッキング/2011シアトルカップ - プレゼンテーション »

2011年9月21日 (水)

スタート信号旗の配置/2011シアトルカップ レポート

スタート信号旗の配置
Suma_race_comittee_signal_boat_3 シアトルカップ(2011-09-18,19)の大会初日(18日)、最初のスタート予告信号時刻である0955の海面のコンディションは、東からの緩い風と強い潮流であった。その後風は止み、約1時間風待ちをした後、風は突然反転し(ほぼ180°変化)、西からの風が入ってきた。「西風が吹き始めると風は安定し徐々に強くなる」が当地の風パターンであり、運営一同思わずニッコリの場面となった。実際にもそのとおり推移し、予定された3レース*を完了した。(*風上/風下 5 leg、 1 leg長、1レース0.8mile, 第2レース1.0mile, 第3レース1.2mile)
ここ須磨の海がセーリングのメッカと呼ばれる所以でもあろう。


さてさて・・・、レース本部艇(レース委員会信号艇)は当然のことながら最初に設置したピンエンドマークおよび回航マークを打ち直したわけであるが、すでにアンカリングしていた本部艇は一向に向きが変わらず、西風にも係わらず船首は東を向いたままビクとも動かない。すなわち東からの潮流の強さが西風に勝っている状態になっていた。(本部艇の船首が風向に向くのが通常であるが、潮流の影響の強い海面ではこの現象は珍しいことではない)
今回の信号旗システムは旗竿(ポール)を使用するものであり、このため本部艇上の信号旗担当の運営委員は旗竿を持って、前後に“民族”大移動となった。(右写真:シアトルカップ信号艇・グランドバンクス)

大会終了後、レース委員としてご夫婦で獅子奮迅の活躍をされていたF女史から2つの質問があった。
『各信号旗を掲揚する位置には何か決まりがあるのですか?』、『音響信号が聞こえ難い場合どうしたらいいですか?

なかなか良い質問ですので、ISAF Race Management Manualにある解説を紹介しておきました。
彼女はその場で、自作の運営ノートに記録をされていました。この勉強熱心さは彼女が優秀なレースオフィサーになることを保証するものです。彼女の姿勢に感服するとともに私達も見習いたいものです。

Isaf_flags_4 ISAF Race Management Manual, Layout of Flags and Halyards

Layout of Visual Signals on the main Race Committee boat

レース委員会艇の視覚信号の配置 
すべての旗は同一のサイズがよい。最小推奨サイズは60cm x 90cm (2’ x 3’)である。 
すべてのハリヤードはショック・コード(ゴム製)がよい。ショック・コードの張力によって、展開した場合、旗は旗竿に即座に掲揚される。 
旗は、イラストのように、5 つ単位にグループ化する。主となる信号(前方からリコール、予告、準備、短縮等および延期/ 中止)は各々のハリヤードに位置があり、掲揚した場合、旗はお互いにオーバーラップせず、それゆえすべての競技者にわかりやすく目立つようになる。 
Flags_3 艇のメインおよびジブ・ハリヤードを用いて掲げる場合、旗ハリヤードを支えるブームはできるだけ高くするのがよい。 
2 つのリコール信号はスタート・ラインのコース・サイドに掲揚するよう、注意すること。 この推奨システムを用いることができない場合、代案として、ポールに旗がしばしば用いられる。ポールはレース委員会艇に上記と同じ順番に配置するのがよい。
(右図上段:ISAF Layout of Flags and Halyards、中段:“好ましくない”配置、下段:好ましい配置〈関西ヨットクラブ運営艇〉)
 

Sound Signals
音響信号
 
Kyc_flag_img_2476 ガンとかピストルを用いる場合、それらはバウのポート側の前方に配置しなければならない。これが最も安全な位置である。多くの国ではどのような形でも火器の使用を禁止している。 
エアー・ホーンが代替として使用されている。これらは、大会の前に、予想されるスタート・ラインの長さでテストすることが肝要である。2本のエアー・ホーンを同時に用いることを推奨する、1本が不発の場合に備えて。(音量も大)

Layout of Flags and Halyards.pdf 日本語訳Download_logo:「layout_of_flags_and_halyards.pdf」をダウンロード

|

« 第4回 全日本X35ワンデザインクラス選手権 | トップページ | マークに近づく場合のタッキング/2011シアトルカップ - プレゼンテーション »

Learn the RRS 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 第4回 全日本X35ワンデザインクラス選手権 | トップページ | マークに近づく場合のタッキング/2011シアトルカップ - プレゼンテーション »