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2011年12月12日 (月)

読者からの質問と回答 「レグの変更」

読者からの質問;
Mark_change_3 >先日の記事で「コースの短縮とレグの変更」の話がありましたが、『レグの変更』について質問があります。

>私は普段ディンギでレースをしているため、コースはトラベゾイドとかトライアングルの変形です。特にトラベゾイドではマークが多く(スタート、フィニッシュを含めると6箇所)、海上のいたるところに運営艇が配置されている状況です。おまけにコーチボートとか観覧艇まで。
>風が不安定な場合レグの変更がよく行われますが、
C
旗を掲げる運営艇が回航マークから離れすぎて、「旗に気が付かなかったり、ホーンの音が聴こえなかった」ことがしばしばありました。マーク回航後に気が付き、後続艇にインをとられて先行されたこともあります。
>
C旗はマーク近辺ならどこで揚げてもいいのですか
? 
>また気が付かずに不利益をこうむった場合、救済要求はできるのでしょうか
?

編集者による回答;
Mark_change_2_2 1.
どの位置でもよい訳ではありません。
レース委員会艇は、“回航しようとする選手に必ず伝えられる位置”で、規則に従い、レグの変更信号を発しなければなりません。
基本的には、『以前のマークから回航しようとするマークに向かって直角(90°)となるライン上に位置する』のが正解でしょう。
*この位置どりは、「コース短縮」でフィニッシュする場合とか、規則42(推進方法)がらみでO旗、R旗を掲揚する場合も同様です。

ISAF Race Management Manualに詳しい説明がありますので、参考にしてください。
またManualでは、マークからの距離は“10艇身”となっています、これを目安に風、潮流、フリートの大きさ等を考慮して判断してください。
ISAF Race Management Manual 抜粋:「isaf_race_management_manual.pdf」をダウンロード


Mark1_2 2. 救済要求ができる場合もあります。
規則33「コースの次のレグの変更」では、反復音響と共にC旗を掲揚する、と規定されています。C旗は当然のことですが、反復音響信号が発せられていなかったり、次のレグの方向とか長さが掲示されていなかった場合、規則62.1(a)「レース委員会の不適切な処置または不手際」となる可能性があり、選手側から救済要求ができることになります。

上記で述べた、信号艇があまりにも不適切な位置にあった場合も救済要求ができます。
もちろん、レースまたはシリーズにおける艇の得点が、明らかに悪くなったという主張または可能性に基づくものでなければなりません。

3. 参考までに、C旗の確認を徹底するために工夫された帆走指示書を紹介しておきます。
IODA(International Optimist Dinghy Association)のレースでは、帆走指示書に次の規定がある。

Mark2_2IODA WORLD SAILING CHAMPIONSHIP 2010
Langkawi, MALAYSIA  December 28 – January 8 2011
14 CHANGE OF THE NEXT LEG OF THE COURSE
14.2 Except at a gate, boats shall pass between the Race Committee boat signalling the change of course and the nearby mark, leaving the mark to port and the Race Committee boat to starboard. This changes rule 28.1.

「艇は、ゲートを除き、コース変更の信号を発しているレース委員会艇と近くの回航マークの間を、マークをポートに、レース委員会艇をスターボードに見て、
通過しなければならないこれは規則28.1を変更している。」

この項が意図するのは、選手のCの確認を徹底するためであり、“大回り”して(レースコミッテー艇の外側を回り)、C旗に気が付かないことを防ぐため、である。

-------------------------------------------
RRS 規則33 コースの次のレグの変更
Mark3_2 レース委員会は、次のマーク(あるいはフィニッシュ・ライン)の位置を変更し、全ての艇がレグを帆走し始める前に信号を発することで、回航マークまたはゲートで始まるコースのレグを変更することができる。次のマークは、その時点でその位置にある必要はない。
(a) レグの方向を変更する場合には、反復音響と共にC
旗を掲揚し、さらに次のいずれかを掲示しなければならない。
・・・・・・・・・
RRS 規則62 
救済
62.1 救済要求または救済を考慮するとのプロテスト委員会の決定は、レースまたはシリーズにおける艇の得点が、その艇の過失ではなく、次のいずれかの理由により明らかに悪くなったという主張または可能性に基づくものでなければならない。

(a) 
レース委員会、プロテスト委員会または主催団体の不適切な処置または不手際。ただし、その艇が審問の当事者である場合、プロテスト委員会による判決を除く。

関連記事:2011-09-212011シアトルカップ レポート (スタート信号旗の位置)」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/2011---1652.html

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