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2012年6月 6日 (水)

膨張式ライフジャケット(Inflatable Life-Jacket)を携えての海外渡航

沖縄-東海ヨットレース(20124月)の落水事故が契機で、ライフジャケット、特に膨張式ライフジャケットの信頼性、安全性が各所で論議されている。これに関連し、先日の関関戦でジャッジボートに同乗されたある選手の父君(Optimist Dinghyの指導者もされている)から、「海外渡航時に空港でライフジャケットのボンベを回収されてしまった」との苦労話があった。

膨張式ライフジャケットを携えての海外渡航-航空機への搭載」について参考となる情報が海外のジャッジからメイル May 30, 2012(下記日本語訳)で送られてきたので紹介したい。
ライフジャッケットを携えて海外に渡航する場合、書類だけですので持参されたら如何でしょうか?

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編集者も下記のメイルの記事とまったく同じことを2008年の春に経験しました;
-ハンガリー・ブダペスト発イタリア・ヴェニス行きの空港に於いて-
膨張式ライフジャケット(ボンベは装着したまま)』をスーツケースに入れ委託手荷持扱いし、無事入国検査を通過。出発までの時間、空港内のレストランでハンガリー・ワイン(彼らに言わせると世界一の美味だとのこと)をゆるりと味わっていたところ、突然呼び出し放送で名前が連呼される。なにごとかとカウンターに戻ったところ、係員が奥まった倉庫のような場所へ引率、そこには私のスーツケースがポツンと置かれ、傍らに二人の荷物検査員と腰に拳銃を携帯した警官が二名。XTVを示されると、そこには『ボンベの画像』がくっきり。彼らが「これは何か?」と詰問、ただし言葉はハンガリー語、こちらは英語で「This is a cylinder for a Life-Jacket」「Life Jacket, Vest !!!」、しかし彼らは英語がほとんど理解できず、ましてライフジャケットなんて言葉は聞いたこともない様子、しきりに「スーツケースを開けろ」らしきことを云っているが、出発時刻も刻々と迫っており、こちらとしては一度開ければ積め直しの手間もかかり
その時間はない。ハンガリー語は挨拶さえできないので、隣国がイタリアなのでイタリア語位分かるのではないかと考え、barca(帆船)とかVela(セール)とかYachtとか云いまくってみたが、終いに立ち会いの警官が腰の拳銃に手を掛け「開けろ」とにらみつけられる始末。開けざるを得ないなと観念した瞬間、ハット想いだしたのが2003年にソリング級の大会で訪れたバンガリー最大の湖「バラトン湖」。「oh…oh.. oh…Lake Balaton, Lake Balaton」の連呼、海のないハンガリーではバラトン湖がヨットの″メッカ″、係員と警官がにっこり、やっとライフジャケットがヨット用の用具だと理解してくれた。おかげでスーツケースを開けることなく無事解放。駆け足で搭乗口に、ぎりぎりセーフ。
自家製ことわざ『郷に入れば地名を憶えよ・・・・・・・』。それにしてもバラトン湖、それはそれは美しいまさにハンガリーの真珠でした。

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Table_23aDate: Wed, 30 May 2012 05:06:17 +0000:

Subject: "Traveling with an inflatable life-jacket."
From: xxxxx@yyyyy.nl
To: senyamaoka@hotmail.com


Inflatable Life-Jacket (膨張式ライフジャケット)を携えての海外渡航
インターナショナル・レース・オフィシャルとして、私はしばしば航空機で旅をします。
1つのバッグに用具一式を入れ、重量制限内に留めるのはかなり難しいことであり-また、多くの手荷物係員および航空機員が、CO2ガス・ボンベが付いた膨張式のライフジャケットを理解していないため、より難しいことになる。

手荷物エリアに呼ばれ、そこでバッグを開けるよう命令された経験が二三度ある。
スキャナがボンベを検知し、拒否をされた。

いつもは、そこにシリンダを放棄したままにし結着をつける、なぜなら、そうしなければ航空機でバッグを運ぶことが許可されないからである。
大会では作動しないライフジャケットを持つ不便さに加え、さらにボンベを毎回、私自身の費用で交換しなければならない結果となる。

私はいつも、シリンダが危険ではなく、自然に開くものでもなく、また、ライフジャケット本体から外していること、無害のCO2を放出するだけであることを説明しようと努めた。
また、航空機には、座席の下の、ライフジャケットには何百ものボンベがあるではないかと・・・・・
でも説得力はなかった。

Co2_cylinder_description多くのIROが、この理由のため膨張式ではないライフジャケットを持ち運んでいる。
しかし、それは大変かさばり-正直に云って-私には小さいスリー・サイズでも、重たい衣類である。
デルタ・ロイド・レガッタの最終週のある夜、この問題がジュリーの議論に上がった、するとジャッジの一人が、ライフジャケットと一緒にバッグの中に入れいる23枚の書類について私たちに教えてくれた、その書類はライフジャケットがどんなものであり、IATA(国際航空運送協会)によって航空機に搭載が許可されていることを説明しているものである。
私は、あなたがたと共有できるように、それらの書類を送ってくれるよう彼女に依頼した。

この書類は、5つの言語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語&ロシア語)で書かれたIATA Dangerous Goods Regulations Table 2.3.A - IATA危険物レギュレーションテーブル(規定一覧表)2.3. と a detailed description of the CO2 Cylinder - CO2シリンダの詳細な記述(設計および仕様書)である。

これらを印刷し、ライフジャケットと書類を一緒にしておけば有効と思われる。
もし荷物が拒否された場合でも、IATAによって航空機搭載が許可されていることを示す書類となる。
書類の合法性を証明する必要がある場合、このリンクに、質問を送りなさい:
http://www.iata.org/whatwedo/cargo/dgr/Documents/passenger-provisions-table-23A-en.pdf


各国語版pdf:A Provisions for Dangerous Goods Carried by Passengers or Crew
「dgr_53rd_table23a_co2_cylinder.pdf」をダウンロード
日本語版pdf:「kinai_mochikomi_000185234.pdf」をダウンロード
英語版pdf 2015-10-27更新:「passenger-provisions-table-23A-en.pdf」をダウンロード

この書類を提示し、それでも拒否されたならば、費用は自己負担してください・・・・・。
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注:
IATA危険物レギュレーションテーブル(規定一覧表)2.3.
TABLE 2.3. A Provisions for Dangerous Goods Carried by Passengers or Crew
に記載の意味は下記;
Permitted in or as carry-on baggage YES (機内持ち込み手荷物として許可) 
Permitted in or as checked baggage YES 委託手荷物持として許可) 
Permitted on one's person YES (係員の許可) 
The approval of the operator(s) is required YES (オペレーターの承認が必要)
The pilot-in-command must be informed of the location NO (機長に場所を通知)

国土交通省 2015-10-27更新:
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr2_000007.html
http://www.mlit.go.jp/common/000993849.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/000993851.pdf
<日本語版>機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例:「000993849.pdf」をダウンロード
<英語版>Examples of Dangerous Goods by Air Transportation:「000993851.PDF」をダウンロード

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2012-06-08追加:
Bulkhead
の平井淳一さんから下記のメイルをいただきました。
国内版の説明書(酸素ボンベ、ガス類の項参照)が添付されていますので、参考にしてください。
なお、きっかけとなったOpti指導者は、ニュージーランド遠征時、香港でのトランジットで「行きも帰りも」検査にひっかかったとのことです。出国はPassでも、乗り換え時は要注意です!
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2012-06-06 HIRAI
いつも楽しみに読んでいます。
ライフジャンケット・ボンベの件。仕事上、ライフジャケットは預け手荷物で持っていきます。
成田空港の案内(膨張式救命胴衣の項目)では、本体+予備2個までOKということで持って行っていきますが、いまのこところトラブルはありません(運がいいだけ?)。
http://www.mlit.go.jp/common/000993849.pdf 日本国内版「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例)
他国の事情までは分かりませんが、ご参考まで。

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