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2012年9月 1日 (土)

第3回テクノ293全日本選手権 レポート - Techno293 Japan National Champs

Opening_2Coca Cola Central Japan Cupと銘打ち、「3回テクノ293クラス全日本選手権」「第2回テクノ293クラスU17&U15全日本選手権」「第7ジュニアユースウインドサーフィン選手権」3つのレガッタが824日から26日の3日間、静岡県御前崎市のマリンパーク御前崎を会場に開催され、競技委員として参加した。

テクノ293クラスは、20108月シンガポールで開催された第1回および2014年中国・南京Nanjing, China)、金牛湖(Jinniu Lakeで第2回の開催が決定したYOG(Youth Olympic Game)のセーリング競技(2種目)の艇種として、バイトCIIクラス(シングルハンド艇)とともに選択されたウインドサーフィン艇である(フランスBIC社製)。
関連記事:2012-06-25「「第2 ユース・オリンピック」- YOUTH OLYMPIC GAMES in Nanjing, Chinahttp://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/2---youth-olymp.html

昨年までは別個
開催であった「全日本選手権」と「U17&U15全日本選手権」が同時開催となり、文字通りテクノ293クラスのオールジャパン大会となった。加えて本年で第7回を迎える「ジュニアユースウインドサーフィン選手権」も併催され、総選手数が122名となるビック・エベントであった。

Closing結論的には、大会は大成功であった。その原動力となったのは永年ジュニアユース選手権を主催してきた地元ウインドサーフィン関係者の尽力と、ウインドサーフィンのワンデザインクラスとしてテクノ293をいち早く選択した日本ウインドサーフィン連盟の牽引力であろう。御前崎市を初め地元関係団体挙げての物心両面からの強力なバックアップと、メインスポンサーを初めとする多くの地元企業の協賛があったことも記しておかなければならない。このような行政、市民、企業、選手、セーリングファンが一体となった大会は大切に守っていかなければならない。

レース会場(Venue
会場は御前崎市マリンパーク御前崎内にあるウインドサーフィン、ボディーボード専用のビーチ。砂浜の正面には遠州灘、太平洋が開け、右手には海水浴場と巨大な風力発電用の風車が設置されたパーク施設の中にある。背面には小高い丘陵がありそこからはレース海面が一望でき、まさに風光とレース観戦が同時に楽しめる類い希な美しいシチュエーションである。
このため会場には地元関係団体、スポンサー各社をはじめ多くの一般市民、アマチュアカメラマンが詰め掛け、また通常のヨットレースでは見かけないウインドサーフィン特有の“ディスクジョッキー風”のレース実況と相まって、選手と観客が一体となり楽しめる雰囲気のイベントとなった。
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レース結果(Results
・ 参加艇数: 122
   
テクノ293 76艇(オープン49艇、U17 15艇、U15 12艇)
   
ユースジュニア 46艇 (アップウインド 6艇、ジュニアユース 40艇)
・ シリーズは、3日間を予定、 ディヴィジョン毎にレース数が設定された。
  コースは、テクノ293およびアップウインドは風上/風下コース、ジュニアユースはアビームコースとした。
・ 優勝者:
   
A17 小嶺恵美選手<大垣共立銀行>
   
U17 川崎翼選手<パイレーツハーバー>
   
U15 池田健星選手<Kaya、小嶺選手と池田選手は昨年に続き連覇。
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レースの状況(Conditions

1日目:
今大会ではテクノ293(アップウインドを含む)は3日間、ジュニアユースは2日間の日程。
初日はテクノ293のみのレースとなり、風上/風下コースで予定通り3レースを完了。風速は2m~3mと少々物足らなかったが、接近中の台風の影響から波のうねりが大きく、一波の向こう側の艇が見えなくなる波高の中でのレースとなった。レース終了後、数名の参加選手と話す機会があったが、特に日頃波の少ない琵琶湖、西宮勢からは「あの波をどう乗りこなすか、特にパンピングがよく分からず、全く勝手が違った」との感想があった。
それにしてもさすが太平洋ならではの大波と澄み切ったブルーの海、これに波を乗りこなす技術が加われば、まさにサーフィン冥利に尽きる素晴らしい環境であった。

2日目:
ジュニアユースの選手も到着し、後援団体である日本財団/御前崎市/御前崎市観光協会/ 御前崎市教育委員会等から多数の来賓を迎え、開会式が催された。

開会式のあと、この大会がテクノ293とジュニアユースが併催され「2海面」を使用してレースをすることから、レース委員会による入念なスキッパーズ・ミーティングが実施された。
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昨日に続く台風の影響から、先にテクノ
2932レースが実施され(風速は3m強)、午後になってジュニアユースの小学生高学年、中学生クラスが1レースのみ実施された。

2海面を使用し、かつダブル・エントリーもある複雑な大会を的確にコントロールしたレース委員会および地元レース委員の手腕は見事としか云いようがない。

ウエルカム・パーティー

2日目の夜、マリンパークに隣接する御前崎なぶら市場(「なぶら」とは、かつおの群れの意味)において、ウエルカム・パーティーが実施された。選手は元より、運営スタッフ、ジュニアエベントらしい保護者父兄、地元のボランティアーが一堂に会し、和気あいあいの内に催された。
パーティーのハイライトはなんと言っても地元御前崎サーファー・チームの諸嬢が演じたパーフォーマンス。昨年と比べ一段と進化し、今年はラメ入りの黒色の衣裳で揃え「アクロバット・ショー」を披露、参加者からはヤンヤの喝采であった。第二部はヨットレースでは珍しい「マジック・ショー」もあり、ジュニアユースの選手を主役においた趣向は、まさに市民レガッタを象徴するものであった。

3日目: 昨日以上に波がきつく、また専用ビーチを取り囲む形のテトラ群に打ち寄せる波が激しく、レース委員会の苦渋の判断のもとテクノ293はレースを中止、昨日までの成績で最終順位が決定した。
オープンクラス優勝は小嶺恵美選手(大垣共立銀行)が昨年に続き二連覇、第1回の三石真衣選手を合わせ3回連続で女性チャンピオンとなった。風が弱かったとはいえ、男性選手には奮起を促したいものである。

昨日実施できなかったジュニアユースの小学生低学年、中学年クラスについては、1レースが実施できた。予定レース数が完了できなかったのは残念であるが、これで全ディヴィジョンの成績が確定予定された。

総括(Summary
日本セーリング連盟からは、日本ウインドサーフィン連盟会長(佐藤孝氏)、理事長(石原智央氏)、競技委員長(宮崎景氏)、JSAFオリンピック特別委員(宮野幹弘氏)と総スタッフが駆けつけ、地元のサーファーとボランティアーが全面的な運営に当たる、日本選手権にふさわしい権威ある大会となった。日本セーリング連盟がオリンピック・ウインドサーフィン競技の育成ボードとして強化を進めているテクノ293クラスの今後の発展を願って止まない。

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レガッタレポート(Report):「2012_293techno.pdf」をダウンロード


成績pdfダウンロード:テクノ293:「Techno293.pdf」をダウンロード アップウインド:「Upwind.pdf」をダウンロード ジュニアユース「JuniorYouth.pdf」をダウンロード

関連記事:
2012-07-16「第7回ジュニアユースウインドサーフィン選手権 2012テクノ293全日本選手権」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/72012293-10a5.html
2011-08-24「第1回テクノ293 U17&U15全日本選手権 レポート - Techno293 Japan National Junior/Youth Champshttp://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/1293-u17u15-430.html

大会ボランティアー(スポンサー)植田浩行さんのblog: http://haiden-whats-new.seesaa.net/article/289175965.html (右側の開会式/表彰式の写真も提供)

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