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2013年12月13日 (金)

読者からの質問と回答 「スタート・ライン/フィニッシュ・ラインの見通し線」

2013-12-23 資料追加 ISAF Q&A 2013-008:「qa_2013008_e003j.pdf」をダウンロード

Question 読者からの質問:

> いつも「VENTO ORIENTALE-東からの風-」を拝読しております。
> 初歩的な質問で申し訳ありませんが、下記のご教示をお願いいたします。

> 本部船のマストとアウターマークをスタート・ラインおよびフィニッシュ・ラインと仮定した場合、スタート・ラインおよびフィニッシュ・ラインは全てAの位置と理解して宜しいでしょうか?
> あるいは、CまたはBの位置でしょうか?
> それらについての根拠はRRSのどこに規定されているのでしょうか?
> ご多忙中恐れ入りますが、宜しくお願い申し上げます。(F.O

編集者による回答:
いつも当blogを閲覧していただきありがとうございます。
1.    ご質問のテーマは以前から各所で話題になっていたものです。質問にあるように、スタート・ライン(フィニッシュ・ライン)には3通りの解釈があったのは事実です。ただし Bは技術的に難しいが。
Startlinie2_3 2. 大きなマークとか三角形のマークを使用する大会において、選手側から質問があったこともあります。
3.
印象的だったのは2006年の海外レガッタにおいてスタートのスリッターを務めた時のことです。
参加艇数が膨大であったためスタート・ラインが長く、かつスタート・マークに三角錐形を使っていました。海外であること、また三角マークが異様に巨大だったこともあり、レース委員長に「どこで見るのか
?」と質問したことを思い出しました。回答は「マークのApex(三角形の頂点)としている」でした。〈下記SIsに記述

4. さて、A, B, Cのいずれかということですが、個人的には従前よりAを推奨し、自身がRCを務めた際にもAを採用してきました。
5. ただし、RRS上では、ご指摘のとおり定義らしきものがないためRCの意向・判断によりA, B, Cのいずれを採用しても構わなかったということになります。
勿論そのレガッタを通しての統一見解を持つべきで、レースごとに異なってはならないのは当然のことです。

6. 今回この疑問に答える意味合いから、付則L(帆走指示書ガイド)のスタート・ラインおよびフィニッシュ・ラインの項の一つに "コース側″ という文言が追加されました。実際の位置と方向を明白に示したものです。
 Start_finish RRS2013-2016 付則L(帆走指示書ガイド)
 11.2 スタート・ラインは、スタート・マーク上にオレンジ旗を掲揚しているポールの間とする。
 
11.2 スタート・ラインは、スターボードの端にあるスタート・マーク上にオレンジ旗を掲揚しているポールと、ポートの端のスタート・マークの "コース側との間とする。
 
11.2 スタート・ラインは___とする。

 
13.1 フィニッシュ・ラインは、フィニッシュ・マーク上にオレンジ色旗を掲揚しているポールの間とする。
 
13.1 フィニッシュ・ラインは、スターボードの端にあるフィニッシュ・マーク上にオレンジ色旗を掲揚しているポールと、ポートの端のフィニッシュ・マークの コース側との間とする。
 
13.1 フィニッシュ・ラインは___とする。

7. なお、この指示には「スタート・マークの"コース側との」との表現はあるが、オレンジ色旗を掲揚しているポールについては「どちら側なのか?」の表現はない。ポール(時によりレースコミッティー信号艇のマスト等)についても「コース側」とみなすのが常識的なところであろう。
8. ただし、付則はあくまでもGuide(指針)であって、Rule(規則)ではない。ガイドの前文に「これらの指示の中には不必要なものや好ましくないものがある」と述べられているように、RCの責任で取捨選択しなければならない項目があり、かつRuleではないため、帆走指示書(SIs)上に明記をしなければなりません。明記をしなかった場合は、RCの裁量となります。
9. 今回の "コース側という文言の追加は、リーズナブルなもので、今後はこれが「基準」となるものと想定される。
基準といえども帆走指示書には コース側 ″という表現は明記しなければならず、それにより結果的に選手にも運営側にも理解しやすいラインということになります。

10.質問への回答としては、スタート・ラインはA、フィニッシュ・ラインはコースサイド(RRS2009-2012の表現では、最終マークからコースの方向)がどちらにあるかによって、AまたはCとなります。 定義:フィニッシュ・ラインも参照。


(追記)
*質問の図にある「フィニッシュ・ライン(廻り込み)」に関して、時により回り込みフィニッシュが採用されているかも知れませんが、今後これは「避けて」ください。
ISAF ケース45に、『定義「フィニッシュ」と矛盾して、レースをフィニッシュさせる帆走指示は無効である。』の記述があります。
詳しい解説を、
2011-05-13『読者からの質問と回答 「フィニッシュは流し込み? まわり込み?」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-19f7.html記載していますので参照ください。
ISAFケース45 pdf:「Case45.pdf」をダウンロード  

Mark_3 〈参考〉
Bermuda International Optimist Regatta December 17-20, 2006
Sailing Instructions
10.1 The starting line will be between a staff displaying an orange flag on the Race Committee Signal boat on the starboard end and an orange mark at the port end. The RC will use the apex of the mark for sighting the line.
11. The Finish.
The finishing line will be between a staff displaying an orange flag on a Race Committee boat on the starboard end and an orange mark at the port end.

10.1 スタート・ラインは、スターボードの端にあるレース・コミッティー信号艇上のオレンジ色旗を掲げた旗ざおと、ポートの端のオレンジ色マークとの間である。RCは、ラインの見通しにマークのapex(三角形の頂点)を使用する。
11. フィニッシュ
フィニッシュ・ラインは、スターボードの端にあるレース・コミッティー・ボート上のオレンジ色旗を掲げた旗ざおとポートの端のオレンジ色マークとの間である。

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