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2014年4月21日 (月)

【社説】乗客を残してわれ先に逃げ出した船長と乗務員

【社説】乗客を残してわれ先に逃げ出した船長と乗務員
Chosunonline Chosun Online | 朝鮮日報: 2014/04/18 10:19


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人近くの死者、行方不明者を出す大惨事となった旅客船「セウォル号」沈没事故について、船長をはじめとする乗務員の自己中心的な行動や未熟な対応が徐々に明らかになっている。救助された高校生や乗客らによると、浸水が始まって船が傾き始めた直後「外に出ると危険なので、船室で待機していてください」という船内放送が何度も流れたという。今も船内に閉じ込められている行方不明者たちは、この指示に従って船室にいたため逃げ出す機会を逃してしまったのだ。

 セウォル号は浸水から1時間以上過ぎた午前10時ごろになって「船が沈没するので外に脱出してください」と再び船内放送で指示を出した。しかし避難する方法については一言も言及がなく、しかもこの時点で船長や乗務員の一部はすでに船の外に脱出していた。930分ごろ海上警察によって最初に救助された47人の中に、船長と10人の乗務員の姿があったのだ。船長はその後病院で治療を受けたが、海水に濡れた紙幣をオンドルの効いた床に並べて乾かしていた様子が目撃されている。セウォル号には46の救命用ボートやいかだがあった。これらは乗務員がピンを外して海に投げておけば、自動的に膨らみ逃げ出せるようになっているものだ。ところが事故発生直後にまともに使えたのは1個だけだったという。

 浸水からわずか30分の時点で船はすでに50度以上も傾いていた。船室に取り残された高校生や他の乗客たちは後から危険を感じて逃げ出そうとしたが、すでに電気は切れ暗闇に包まれていた上に、傾いた通路に沿って何とか外に出ようとしても、鉄のドアを外側に押し出すのも大変だったはずだ。船の構造について熟知した乗務員の指示がなければ脱出が困難な状況になっていたのだ。ところが乗務員らは「自分たちの命の方が大事」と先に船から脱出していた。

800pxrms_titanic_3_2  19124月、氷山と衝突して沈没した豪華客船タイタニック号の事故では、乗客と乗務員2224人のうち32%に当たる710人が救助された。タイタニック号の船長は沈没直前、海に飛び込んで溺れかけていた生存者を救命ボートに乗せ、自分は再び船に戻り最後まで現場の指揮に当たった。1等航海士ら乗務員たちは故障した救命ボートを修理して乗客を救出し、最後には自分の救命胴衣をも脱いで周囲にいた乗客に与え、最後はタイタニック号と共に海に沈んだ。機関長や機関士らも最後の瞬間まで電気を動かして脱出を助け、最後はやはり全員が船と共に海に沈んだ。

 今回のセウォル号沈没事故では、本来なら数百人の乗客の命に責任を持つべき船長や乗務員らが、その責任を自ら放棄しわれ先にと船から逃げ出した。船乗りとして彼らが持っていた使命感、責任感がここまでひどいものだったのかと誰もが嘆かざるを得ないが、これはこのセウォル号に限られた問題だろうか。船が沈没するという緊迫した状況の中で、一般の人なら恐怖に襲われパニックになり、間違いなく判断能力を失ってしまうだろう。船であれ航空機であれ鉄道であれ、あるいは不特定多数が利用する公共の施設であれ、現場で責任を持つべき立場にある人間であれば、もしもの場合にどのように対処し、利用客をいかに保護すべきかという詳しいマニュアルを作成してそれを熟知しておくのはもちろん、時間があるたびに教育を受け訓練を行わねばならない。ところがそのような責任を持つべき現場の人間はもちろん、韓国の一般人の中に消火器や自動体外式除細動器(AED)などを使える人、さらにその訓練を受けた経験のある人はどれだけいるだろうか。われわれはこれまで築き上げた目に見える成果にのみ酔いしれてきたが、人命や安全を重視するルールや規範については何か邪魔者のようにわずらわしく考え、目を背けてきたのではないか。今回のセウォル号沈没事故における乗組員らの恥ずべき行動など、まさにその典型的な結果に他ならない。政府や企業をはじめとする社会全般において、今こそ厳しい反省と覚醒が必要だ。
7_http__www_dailymail_co_uk_news__2 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041801089.html
<写真上から:SEWOL号, TITANIC号, COSTA CONCORDIA号>


関連記事:
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So what DID cause the Costa Concordia to hit the rocks? - 惨事の原因?」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/so-what-did-cau.html
2012-01-19Vada a bordo. Cazzo! = Get back on board, Damn it! (船へ戻れ、こんちくしょう!)」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/vada-a-bordo--1.html
2012-01-19「The Damning Call to 'Captain Coward' - ‘卑怯者の船長’をこきおろす」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/thedamning-call.html
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