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2014年6月30日 (月)

読者からの質問と回答 「風上マークで先頭艇がジャイブした場合」

1_jpeg_5 読者からの質問と回答

青字:読者からの質問 黒字:編集者による回答)

>おはようございます。
>ルールに関して何点か質問があります。
>18.2(c)の最後に記載されている、「風軸を超えたら18.2(b)の適用は終了する」という文はジャイブにも適用されるのでしょうか?


NO. 規則18.2(c)の最後の文は、ジャイビングには適用されません。よって風上マーク通過の場面で適用されると考えてください。
マークルームを与えられた艇が、先頭艇であれ内側艇であれ、風位を超えたら規則18.2の最後の文のとおり、規則18.2(b)の適用は終了します。

>例えば、クリア・アスターン、クリア・アヘッドの関係で上マークの3艇身ゾーン内に侵入し、次に下マークへ向かうため、先行艇が上マークでベアウェイして即ジャイブした際、後続の艇はその艇を避けなければならないのでしょうか?

NO. ご質問にはダイアグラム(見取図)的なものが付けられていないので、想像の域を脱せませんが、二つの場面が想定されます。いずれの場面でも「後続艇は避けている必要はありません」。

(その1) 先頭艇がマークから離れつつあり、後続艇はまだマークに向かっている場面 (2艇間の距離が離れている)
・規則18.1(c)が適用され、規則18は適用されない。
すなわち、反時計回りコースの場合、後続艇はスターボードタックのまま、先頭艇はジャイブをしたのでポートタックになっているため、A節・規則10(反対タック)が適用され、スターボードタックの後続艇に航路権があります。
・先頭艇がジャイブをしなかった場合にも、規則11(風上風下)が適用され、風下の後続艇に航路権があります。

2_jpeg (その2) 後続艇もマークから離れつつある場面 (2艇間が接近している)
・定義:マークルームが適用されない。
先頭艇には規則
18.2(b)によりマークルームが与えられているが、そのマークルームとは定義:マークルーム(b)にある「コースの帆走に必要なだけマークを回航するためのルーム」であり、たとえ先頭艇のプロパー・コースがジャイブすることである場合でも、『ジャイブをするためのルームは含まれません。』<添付参照:Call Book for Match Racing MR CALL E2 (UMP22)>
よって、後続艇が規則18.2(b)によりマークルームを与えなければならない義務は消滅します。
すなわち、場面その1と同様、反時計回りコースの場合、後続艇はスターボードタックのまま、先行艇はジャイブをしたのでポートタックになっているので、規則10(反対タック)が適用され、スターボードタックの後続艇に航路権があります。
・ただし、先頭艇がジャイブをしなかった場合は、規則18.1にあるように「1艇がゾーンに入っている間」なので規則18が適用されたままです。

>また、もしも先行艇には、風下にオーバーラップしている違う艇(次に向かうマークはサイドマーク)がいて、それを避けるため、クローズホールドのままプロパー・コースを少しオーバーして帆走したあとにベアウェイしてジャイブした場合も後続艇は避けなければならないのでしょうか?

(1) 2艇の先行艇がクローズホールドのままプロパー・コースをオーバーして(ベアウェイせずに)帆走している間は、後続艇はその2艇を避けていなければなりません。(規則12または規則18が適用)
(2) その後は上記に記載済みです。規則18.1にあるように「1艇がゾーンに入っている間」は規則18が適用されたままですし、3艇ともゾーンから出た場合は、規則18の適用は消滅し、規則A 航路権(規則10,11,12,13)が適用されます。

>また、先行艇はジャイブしているためポートタック、後続艇は上マークに到達したばかりでスターボードタックの時、もしも接触してしまった場合どちらに非があると考えれば良いでしょうか?

Mark_room_1_jpeg当然先行艇に非があります。規則10に違反

>マークルームの定義とは「船がマークを通過して次のマークへのプロパー・コースをとるためのルーム」と解釈しておりますが、マーク回航というのは、マークルーム内を帆走している状態、と置き換えて考えれば良いですか?

NO. マークに向かって近づいている時はプロパー・コースがあるが、回る時にはプロパー・コースはありません。
定義:マークルームは次のとおり(RRS2013-2016で改定)
(a) 艇のプロパー・コースがマークに向かって近づくことである場合、マークへ帆走するためのルーム
(b) コースの帆走に必要なだけマークを回航するためのルーム
「マーク回航」というのは規則では「マークルーム」を指しますが、言葉にこだわる必要はありません。

Mark_room_2_jpeg_2 >お忙しいところ、重ねて長文、失礼いたしました。
>早めにお返事いただけると幸いです。
>それでは失礼します。


想定される二つの場面についての「抗議判決」を作成してみました。参考にしてください。
抗議判決その1pdf:「1.pdf」をダウンロード 

抗議判決その2pdf:「2.pdf」をダウンロード

同一ケース;Call Book for Match Racing MR CALL E2 (UMP22):「20132016callbookformatchracing_mr_call_e2_ump22.pdf」をダウンロード
Qa_b005_jpeg_2 Markroom_3_jpeg_3 Q&A B005 Q&A 2013-017:「qa_b005_qa_2013017.pdf」をダウンロード (左ダイアグラム参照)








類似ケース
:Call Book for Match Racing MR CALL E1 (UMP41): 「20132016callbookformatchracing_mr_call_e1_ump41.pdf」をダウンロード
Q&A B008 Q&A 2014-002:「qa_b008_qa_2014002.pdf」をダウンロード

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