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2018年1月18日 (木)

読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」

Adultslifejacket読者からの質問;
>先日 JSAF外洋内海の安全講習会に出席しました。所属しているクラブのポイントレースにおけるライフジャケットの取り扱いについて質問があります。クラブ・ポイントレースで外洋特別規定を適用したうえで、現実的に整理すると、
> JSAF or クラス協会に有効な登録をしていない艇は、桜マークのライジャケ着用。
> JSAFに有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK
> その他のクラス協会(J24等)に有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK

>整理するとOKなのは、
>有効な登録のない艇
> 桜マーク。
>JSAF登録艇、
> 桜マーク、膨張式でないもの、膨張式でも口で空気補充できるもの
> 桜マークがない膨張式で口で空気補充できないものであっても150N以上。
>J24登録艇、
> ライフジャケットを装着していれば何でもOK

>結局公的機関にコントロールされてるようで個人的には納得いきませんが・・・。
>ポイントレース中だけ(選手権レガッタは別)に限る話ですが、以上になると思うのですがどうでしょうか (M.I)

編集者による回答; 赤字にて

クラブ・ポイントレースで外洋特別規定を適用したうえで、現実的に整理すると、

JSAF or クラス協会に有効な登録をしていない艇は、桜マークのライジャケ着用---YES

JSAFに有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK---YES
その規定とは、次の3つのいずれかでなければならない。
(1) 帆走指示書の適用規則に「OSR(外洋特別規定)モノハル カテゴリー4を適用。」とか「OSR 附則Bインショアレース用特別規定を適用。」とかの記述がある場合は、その「OSRにで規定されたライフジャケット」に従わなければならない。 <後段に添付>
ほとんどの『ハンディキャップ・レース』が該当する。

(2) 帆走指示書の安全等の条項に具体的指示がある場合、それに従わなければならない。
(例)SI10
安全規定
 SI 10.1
個人用浮揚用具の装備は、各競技者およびサポート・ボート要員の義務である。
 SI 10.2
各競技者およびサポート・ボート要員は、少なくともISO 12402-5(レベル 50)または同等の個人用浮揚用具を着用しなければならない。

(3) クラス規則にライフジャケット規定がある場合、帆走指示書に特に記述がなくても、クラス規則に従わなければならない。
X35MELGESJ/24
等の『ワンデザインクラス・レース』のみが該当する。
J/24
等が、「ハンディキャップ・レース」に出場する場合は、(1)に従わなければならない
(例)J/24 クラス規則
 C.3
個人用装備
 C.3.1 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5(レベル50, またはUSCG Type III, または AUS PFD II, または同等の個人用浮揚用具
PFD)を装備しなければならない。

 その他のクラス協会(J24等)に有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK---NO
クラス協会登録だけで自動的にOKとなるのではない。上記(1)~(3)に従わなければならない。

整理するとOKなのは、
有効な登録のない艇
 桜マーク。 ---YES。ただし帆走指示書にOSR適用との記述があれば、それに適合しない桜マークはだめ。(両方の規格に適合しなければならない)

JSAF登録艇---YESでもNOでもない。上記(1)~(3)に従わなければならない。
 桜マーク、膨張式でないもの、膨張式でも口で空気補充できるもの。--- 例え桜マークでも、OSRとか帆走指示書に適合しない場合はダメ。
 桜マークがない膨張式で口で空気補充できないものであっても150N以上。---OSRカテゴリーに沿ったPDF規則に従う。

J24登録艇、
 ライフジャケットを装着していれば何でもOK ---NO(上述)

結局公的機関にコントロールされてるようで個人的には納得いきませんが・・・。 ---●同感です。
要は、桜マークに制約されずに、「レースをし易い」「その競技に適合した」「格好がいい?」(と自らが考える)ライフジャケットを着用できる、また桜マークと較べ「より安全、操作性が高い、より機能的な」(と自らが判断する)ライフジャケット着用しても違反にはならない、という『特例』をJSAF主催のレース時に限り与えられるだけ
のものです。 「悪法も法なり」でしょうか。

ポイントレース中だけ(選手権レガッタ別)に限る話ですが、以上になると思うのですがどうでしょうか
--- ポイントレースも選手権レガッタも、安全には差異はありません。

安全講習会 Q&A PowerPoint:「2018_jsafqa_cocolog_23pages.pptx」をダウンロード

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OSR (Offshore Special Regulations:
外洋特別規定)2018-2019
[モノハル カテゴリー4]
5章個人装備品
各乗員は以下を装備すること
5.01 ライフジャケット
5.01.1 ライフジャケットは以下の通りでなければならない、
 a)
 i 2012年より前に製造された場合は、ISO 12402-3(Level 150)に適合している、またはEN 396UL 1180を含む同等品であることと、
  ・膨張式はガス膨張式である
  ・股紐か腰紐(ずり上がり防止システム(RUPS))を備えている
ii 2011年より後に製造された場合は、ISO 12402-3(Level 150)に適合し、ホイッスル、リフティングループ、反射材、自動ノ手動膨張システムを備えている
 c)艇名か着用者の名前が明記されている
5.01.4 責任者は各ライフジャケットを毎年少なくとも1回、自ら点検しなければならない

 [附則B インショアレース用特別規定]
パートB 携行備品
5.01.01 各乗員は以下を持つこと、
 個人用浮揚用具の条件は、
 a)笛が装備されている。
 c)艇名か看用者の名前が明記されている
 d)膨張式の場合、定期的に空気保持のチェックがなされ、適用クラス規則または帆走指示書で指定されない限り個人用浮揚用具は150ニュートンの浮力を有し人の顔を水面上約45度に上向きで保持できなければならない。

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[J/24 クラス規則2017]
C.3 個人用装備
C.3.1 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5(レベル50), またはUSCG Type III, または AUS PFD II, または同等の個人用浮揚用具(PFD)を装備しなければならない。

[470級クラス規則2017]
C.3 個人用装備
C.3.1 義務
(a) 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5, またはUSCG Type III, または AS 4758 Level 50, または同等の個人用浮揚用具を装備しなければならない。膨張式浮揚ヴェストは許可されない。
 

[スナイプ級クラス規則2018-2020]
C.3 個人用装備
C.3.1 個人用浮揚用具
(a) 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5 (レベル50 Newtons) またはUSCG Type III, または AUS PFD 1, または EN 393の個人用浮揚用具を装備しなければならない、 ただしレース公示で同等の標準が別途指定されている場合を除く。レース委員会は必要とみなした場合、レース中に着用を命ずることができる。

[オプティミスト級クラス規則2018]
4 追加規則
4.2 (a) ヘルムスマンは 少なくとも ISO 12402-5 (レベル 50) または同等の個人用浮揚用具を着用すること。全ての装着装置は供給する製造者の意図に従う方法で使われること。笛は救命胴衣にしっかりと取り付けられていること。

[テクノ293Plusクラス規則2016]
C.3.2 安全および救命装備
RRS1.2の変更として、次の規定がされる: 競技者はボード上に個人用救命装備(浮揚装置)を携行する義務はない、ただしRRS40が適用される場合、個人用浮揚用具を着用しなければならない。使用する場合、個人用浮揚用具は、最低標準 ISO 12402-5 に適合しなければならない。変更または追加の標準はレース公示で規定することができる。

 --------------------------------------------------------------------------
RRS 2017-2020
RRS 1.2 救命具と個人用浮揚用具
艇には、乗艇する全員のために、直ちに使用できるよう準備された1種類を含み、適切な救命具を備えていなければならない。
ただし、クラス規則により別の規定を定めている場合を除く。その状況に適した個人用浮揚用具を着用することは、各競技者個人の責任である。
-
第4章の規則は、その規則が別のことを記載している場合を除き、レース中の艇にのみ適用される。
-
RRS 40 個人用浮揚用具
予告信号以前にY旗が音響1声と共に掲揚された場合、衣服または個人装備を一時的に替えたり整えたりする間を除き、競技者は個人用浮揚用具を着用していなければならない。Y旗が陸上で掲揚される場合、この規則は水上にいる間は常に適用される。
ウェット・スーツとドライ・スーツは個人用浮揚用具ではない。

関連記事:2018-01-10「安全講習会のご案内」:http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-e264.html

読者からのコメント:
(理解済みとは思いますが)ライフジャケットの項目のみの議論になっていますが、適用された規則(外洋特別規定なりクラス規則)全てを満足する必要があることをお忘れ無く!外洋特別規定にはライフジャケット以外にも多くの装備品が求められています。
また山岡さん指摘の通り、クラス規則(J24MELGESなど)は各クラスのワンデザインレース(クラス規則が適用されたレース)の際に有効であって、クラス規則が適用されていないレースに参加している場合は適用されている外洋特別規定に従う必要があります。
途中「膨張式でも口で空気補充できるもの」という話が出てきますが、これはどこから引用された言葉(質問)でしょうかね・・・・?
投稿: 大坪 | 20182 6 () 1750

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コメント

(理解済みとは思いますが)ライフジャケットの項目のみの議論になっていますが、適用された規則(外洋特別規定なりクラス規則)全てを満足する必要があることをお忘れ無く!外洋特別規定にはライフジャケット以外にも多くの装備品が求められています。
また山岡さん指摘の通り、クラス規則(J24やMELGESなど)は各クラスのワンデザインレース(クラス規則が適用されたレース)の際に有効であって、クラス規則が適用されていないレースに参加している場合は適用されている外洋特別規定に従う必要があります。
途中「膨張式でも口で空気補充できるもの」という話が出てきますが、これはどこから引用された言葉(質問)でしょうかね・・・・?

投稿: 大坪 | 2018年2月 6日 (火) 17時50分

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