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2019年3月 1日 (金)

読者からの質問と回答 「World Cup スタート方式」

2019worldcupmiami2_1_19420190301ss00001読者からの質問:
>ヨットレースのスタートはRRSで、スタートの5分前に予告信号、4分前に準備信号という手順が規定されています。
>ところが先般World Sailing World Cupのヴィデオ<日本選手が銅メダルを獲得したレース>を観ていると、「スタートの1分前に数字1の付いた黄色旗が掲揚」され、「スタート時に黄色艇が降下される」手順となっているようです。
>World Cupでは、RRSとは異なるスタート方式が採用されているのでしょうか? (N.I)

(左)Starting scene video:Hempel World Cup Series Miami 2019 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/live-medal-race.html
(右)数字1掲揚、同時数字2降下
 

Wc2019_start_procedure編集者による回答:
1. World Cupでは、RRSにある「RRS26(レースのスタート)およびレース信号」を大幅に変更したスタート方式を帆走指示書で採用している。
2. 2019World Cup Seriesである、2018 Enoshima, 2019 Miami, 2019 Genoa, 2019 Marseilleの全大会で適用されている。
3. また2016年のOlympic, Rio de Janeiroのセーリング競技においても当方式を採用した。
4. 当方式の目的とするもの(私見)
 ・ 一言で云えば「メディア用」
 ・ 現行RRS26では、スタート4分前の準備信号の掲揚から、スタート1分前の準備信号の降下までの3分間が、スタート信号艇を含め何の動きもない、すなわち空白の時間となっている。(競技的には、スタート位置取り、ライバル艇の牽制等々重要な動きがあるが・・・・)
 ・ スポーツ・ゲームとして緊張感があってしかるべきスタート前の時間の有様に、メディアとして対策の施しようがない。
 ・  TV等の映像でセーリング競技を鑑賞するファン(顧客)にとっては、専門知識がない限り、この時間帯に選手(また運営者)は一体何をしているのかサッパリ理解できない。
 ・ 今流行のドローンを初めとし、船上搭載カメラ、Trac TracGPS追跡システム)等々、ITの駆使、メディアとの連繋なくして競技の活性化は期待できない。
 ・ こうした背景から、ヴィジュアル化は喫緊の課題であり、World Cup Seriesのようなビックな大会ほど、メディア側からの要請に応ぜざるを得ない。

 ・ 要請の一つがこの「スタートのヴィジュアル化」であり、要は鑑賞者(ファン)に、この瞬間が何であり、次に起ころうとするかを"刻々"と知らせているだけのことである。
 ・ 選手側にとっては、日頃のスタートと異なる方式が突然採用され、戸惑わないとは云えないが、競技上致命的な障碍となるものではないだろう。 

 ・ ウインドサーフィン競技規則(付則B)には以前から類似の方式がある。そもそもこの競技の原点が"ファン・オリエンティッド"、"見せるため"であり、これも人気の源泉の一つあろう。
Wc2019_start_procedure_jpn_3 ・ World Cup Seriesのスタート方式(右記)pdf:「wc2019_start_procedure.jpg」をダウンロード

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