判例集#3 - RRS15
2020-03-23 Updated: 読者からの質問と回答
判例集#3 - RRS15
PROTEST FORM- Island Cup 2019
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関連記事:
2020-02-01「判例集#1 - RRS15」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-b44b1c.html
2020-02-03「判例集#2 - RRS15」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-86d409.html
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2020-03-12: 読者からの質問:
>LAUGHが4でベアすることによってオーバーラップしているように見えます。
>STELLEはそこですぐラフすることは可能なはず。接触の原因はSTELLEの回避が遅れたことにあると見えます。
>LAUGHから航路権を主張される前に回避しなければならなかったと思います。解説お願いします。
2020-03-23: 編集者による回答:
質問のLAUGHとSTELLEが逆のようですが・・・
1.両艇の変遷はつぎのとおり: (下線は航路権艇)
Pos2: Yellow(LAUGH) Port-tack, Blue(STELLE) Starboard-tack
Pos3: Yellow(LAUGH) Clear Ahead, Blue(STELLE) Clear Astern
Pos4: Yellow(LAUGH) Clear Ahead, Blue(STELLE) Clear Astern
Pos5: Yellow(LAUGH) Windward, Blue(STELLE) Leeward
Pos6(collision): Yellow(LAUGH) Windward, Blue(STELLE) Leeward
2.>LAUGHが4でベアすることによってオーバーラップしているように見えます。
●見取図が紛らわしいですが、Pos4では両艇は未だオーバーラップしていません、Yellow(LAUGH)が Clear Aheadの状態です。
3.>接触の原因はSTELLEの回避が遅れたことにあると見えます。
● Pos5で両艇がオーバーラップした直後、Yellow(LAUGH)は「声に応じて直ちに」回避を始めています。(証言)
4.>LAUGHから航路権を主張される前に回避しなければならなかったと思います。
● LAUGHはRRS15に基づき「避けているためのルーム」を与えられている。よってRRS14の適用は下記に従う。
● RRS14 接触の回避
艇は、常識的に可能な場合には、他艇との接触を回避しなければならない。ただし、航路権艇、またはルームもしくはマークルームを得る資格がある艇は、
(a) 相手艇が避けていないか、またはルームもしくはマークルームを与えないことが明らかになるまで、接触を回避する行動をとる必要はない。
PS: 『結論と適用規則』の1項と2項の間に、下記を追加したらベターでしょう。
1-1. LAUGHはRRS11に違反した。しかしながら、RRS15に基づいて得る資格があるルーム内を帆走しているのでRRS21(a)に基づき免罪される。
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