RRS2021-2024: スタートとフィニッシュの定義/艇体
The New rules are here! (これが新ルール!)
Scuttlebutt Sailing News
2021年1月7日 公開
デイブペリー(Dave Perry)による新規則に関するシリーズ /USナショナルジャッジ、著作者およびUSセーリング・アピール委員会委員長。
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セーリング競技規則(RRS)は、1961年以来4年周期でロックされており、次のルールブックはオリンピック・レガッタに続いて4年ごとに発効される。2020年のオリンピック・レガッタは2021年の夏に変更されたが、それにもかかわらず新しい規則は2021年1月1日に発効した。
ゲームを変えるような大きなルール変更はないが、セーラーやレース関係者に影響を与える重要な変更はなおかつ存在する。このシリーズでは、最も重要な変更のいくつかを解説する。
スタートとフィニッシュの新しい定義
スタートとフィニッシュの新しい定義では、艇がスタートラインを早く越えたか、フィニッシュラインを横切ったかを決定する際に、もはや乗員や装備は考慮されなくなる。今後重要なのは艇の「艇体」だけである。
レース委員会は、艇がOCSであるかどうかを決定する際に、乗員の身体またはトラピーズに乗っている乗員とかを無視できるようになった。同様に、フィニッシュ時に、レース委員会はスピネーカーが「正常な位置」にあるかどうかを判断する必要もなくなった。これは、規則30にあるすべてのスタート・ペナルティー規則、および艇がフィニッシュで1回転または2回転ペナルティーを履行している場合も適用される(規則44.2を参照)。
注:「艇体(ハル)」という用語はRRSで定義されていない、そこで「艇体」が何であるかを決定するのは、少なくともケースまたはQ&Aを通じてワールドセーリングから何らかのガイダンスを得るまでは、プロテスト委員会に委ねられる。
私の個人的な意見では、バウスプリット(船首斜檣)、プロッド(突き棒)、およびバウ・パルピットは「艇体」の一部ではない。さらに興味深い質問は、49erのウイング(翼)とMothのラック(Hiking Rack:網棚)である。現行の49erおよび49erFXのクラス規則では、トラピーズを使用する場合、乗員は常時艇体と接触している必要があり、国際モスのクラス規則では、ハイキング・ラックは艇体の一部であると述べている。
<編集者注:要は、49erのウイングおよびMothのハイキング・ラックは艇体との見解>
ワールドセーリングからの信頼できるアドバイスがあるまでは、レース委員会は何を「艇体」の一部とみなすかを決定し、それをその大会のセーラーとジャッジに伝える必要がある。また同じく、セーラーは、レースが始まる前に、レース委員会に何を「艇体」の一部とみなしているのか尋ねることを勧める。
COPY対訳版:ダウンロード - thenewrulesarehere21_scuttlebuttsailingnewsengjpn.pdf
*49erクラス規則:ダウンロード - 49ercr202009015b264195d.pdf
ダウンロード - 49erfxcrc202009015b264225d.pdf
*モスクラス規則:ダウンロード - mth2017cr010517.pdf
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<艇体>
2021-01-12「RRS2021-2024: セーリング競技規則における「艇体」の意味 - Q&A2021.002」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-aeb8ba.html
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2020-10-17「RRS2021-2024: Start & Finish」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-803178.html
2020-08-09「RRS2021-2024: 新しいフィニッシュの定義」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-9b56cf.html
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