カテゴリー「Learn the RRS 」の116件の記事

(RRSを学ぶ)

2018年5月 1日 (火)

個人用浮揚用具「認証・桜マーク着用義務化」早見表

個人用浮揚用具「認証・桜マーク着用義務化」早見表
Life_jacket_table_4
早見表
pdf:「life_jacket_table.pdf」をダウンロード

関連記事:
2018-03-03『ライフジャケット OSR国内規定」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/osr-8fe1.html
2018-01-18『読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-1c78.html

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2018年3月10日 (土)

読者からの質問と回答 「ISAFクイックテスト - フィニッシュ」

読者からの質問; 初稿 2012-11-09, Updated 2018-03-108
>貴ブログの貴重な情報をいつも興味深く読ませていただいております。ご多忙中恐れ入りますが、下記についてご教示頂けたら幸いです。
>掲載のクイックテスト質問33のインシデントです。

http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/rule-quize-2-qu.html (ISAF QUICK TEST Part1,Part2 (クイック・テスト))

http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/isaf-quick-te-1.html (ISAF QUICK TEST Part1 - PowerPoint)

Quicktest_33_3A
艇はフィニッシュした(回答1はい、ただし、正しいコースの帆走をしていない!)となっていますが?
Q1) 「正しいコース」とは、この設問でどのように理解するか?
Q2) 正しいコースの帆走していないならば規則28.1の最初の文により、まだフィニッシュしていないのでは?
Q3) このフィニッシュ後に正しいコースを帆走すれば、誤りを正したことになるのか?
Q4) このフィニッシュ後の正しいコースを帆走中、A艇はレース中か?
あるいは、フィニッシュ後のため、他のレース中の艇を避けていなければならないか?
Q5) 正しいコースの帆走をしていないこのフィニッシュで順位は確定か?
確定でない場合は、どの時点で、どの順位で確定となるか?
Q6) 戦術的なコース取りのために、このようなフィニッシュは許されるか?
Q7) 上記の各々に対し、規則のどこからそのような判断がされるか?

失礼を顧みず、突然このような質問をさせていただき、誠に申し訳ありません。宜しくお願い申し上げます。

編集者による解答;
Q1) 「正しいコース」とは、この設問でどのように理解するか?
正しいコースとは、RRS では規則28(コースの帆走)に従うこと“だけ”である。
すなわち、艇の航跡を示す糸(a string representing a boat's track)ぴんと張った場合、規則28.2 (a)それぞれのマークを定められた側および正しい順序で通過し、 (b)それぞれの回航マークに触れ、るようになっていなければならない。
当例の場合、糸ぴんと張ってみると(A艇のバウに糸を付け引っ張る)、ピンエンドのフィニッシュ・マークが糸の右側になってしまう。上記28.2(a)に従うためにはピンエンドのフィニッシュ・マークが糸の左側にならなければならないため規則28に従っていない、すなわち正しいコースの帆走していないことになる。

Q2) 正しいコースの帆走していないならば規則28.1の最初の文により、まだフィニッシュしていないのでは?
フィニッシュとは、RRSでは定義:フィニッシュに従うこと“だけ”で、規則28とは切り離して解釈しなければならない。(反対に、規則28には定義:フィニッシュが含まれている)
すなわち、艇体または正常な位置にある乗員もしくは装備の一部がコース・サイドからフィニッシュ・ラインを横切るとき、どのようなコースを帆走しようとも(極端な例ではほとんどのマークを回航しなくとも)、艇はフィニッシュしたことになる。
当例の場合、A艇は位置4コース・サイドから、『最初の(for the first time)』フィニッシュをし、フィニッシュ・ラインを横切った後、定義:フィニッシュにある(a)(b)(c)のいずれも行っていないとみなせば、定義フィニッシュに従っている。

Q3) このフィニッシュ後に正しいコースを帆走すれば、誤りを正したことになるのか?
そして“最初”のフィニッシュ後、正しいコースを帆走し直す、具体的にはこのままピンエンドもしくはスターボードにあるフィニッシュ・マークのいずれかを回ることによって定義:フィニッシュ(b) 『規則28.2に基づき、フィニッシュ・ラインで行った誤りを正す(corrects an error under rule 28.2 made at the line』を履行し、その後フィニッシュラインを横切ったならば、二度目のフィニッシュをしたことになる。

Q4) このフィニッシュ後の正しいコースを帆走中、A艇はレース中か?
あるいは、フィニッシュ後のため、他のレース中の艇を避けていなければならないか?

厳しい質問です・・・・・・・・。
レース中とは、定義:レース中に従うことで、艇がその準備信号から、フィニッシュしてフィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを離れるまで、その艇はレース中である。 
A艇は『最初の』フィニッシュをして、フィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを“離れて”しまうとレース中でなくなるのは、定義のとおりである。
しかしながら、定義:フィニッシュ(b)に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正そうとして帆走している場合は、定義:フィニッシュの二番目の文によりフィニッシュしていないため、レース中と解釈しなければならない。この場合、その艇には規則22.2(ペナルティーの履行)とか規則24.1(レース中でない艇の他艇に対する妨害)は適用されず、通常の航路権が保証される。

Q5) 正しいコースの帆走をしていないこのフィニッシュで順位は確定か?
確定でない場合は、どの時点で、どの順位で確定となるか?

レース委員会は、
(1) 艇が①最初にフィニッシュ・ラインを横切った時(位置4「最初のフィニッシュ順位」を記録し、
(2) 次に、もしその艇が②規則28.1に基づいてフィニッシュ・ラインで行った誤りを正し、再度フィニッシュ・ラインを横切った時、「二度目のフィニッシュ順位」を記録し、その順位を「最終的なフィニッシュ順位」としなければならない。
しかしながら、
(1) フィニッシュ・ラインで行った誤りを正さない場合は、艇Aに対し規則28.1違反として抗議をしなければならない。
(2) 『抗議をしなかった』または『抗議が無効となった』場合には、レース委員会としては“不本意であろうが・・・”その艇の最初にフィニッシュ・ラインを横切った時の順位を「最終的なフィニッシュ順位」として記録しなければならない。
《関連記事に詳細を記載》

Q6) 戦術的なコース取りのために、このようなフィニッシュは許されるか?
このようなコースを帆走するのが戦術的と自らが考えるなら、例えばA艇の風上にライバル艇がいてその艇を風上に追い上げて大きく順位を落させたい場合、その艇の「任意」である。
ただしこのようなコースを帆走した場合、前述のようにピンエンドもしくはスターボードにあるフィニッシュ・マークのいずれかを回り、その後フィニッシュ・ラインを再度横切らなければならない時間ロス(または順位ロス)のリスクは覚悟しなければならない。

Q7) 上記の各々に対し、規則のどこからそのような判断がされるか?

定義:フィニッシュおよび規則28(コースの帆走)に従うことだけである。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
String_2RRS2009-2012 2017-2020
定義:フィニッシュ  艇体、または正常な位置にある乗員もしくは装備の一部が、次のいずれかの場合で最終マークからのコースの方向でコース・サイドからフィニッシュ・ラインを横切るとき、艇はフィニッシュするという。ただし、フィニッシュ・ラインを横切った後に、次のいずれかを行う場合には、艇はフィニッシュしていない。
  ① 最初のとき。

  ② 規則44.2に基づきペナルティーを履行した後。
  ③ 規則28.1
に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正した後
  (a)
 規則44.2に基づきペナルティーを履行する場合、または
  (b) 規則28.2に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正す場合、または
  (c) コースの帆走を続ける場合

規則28 コースの帆走
28.1 
艇は、スタートし、それぞれのマークを正しい順序で定められた側で通過し、帆走指示書で定められたコースを帆走し、フィニッシュしなければならない。その間、艇がいるレグの起点、境界または終点でないマークをどちらの側で通過してもよい。フィニッシュ後は、艇はフィニッシュ・ラインを完全に横切る必要はない。

28.2 プレスタート・サイドからスタートするためにスタート・ラインに近づき始めた時から、フィニッシュするまでの艇の航跡を示す糸をぴんと張った場合、次のようになっていなければならない。
  (a) それぞれのマークを定められた側
および正しい順序
通過し、
  (b) それぞれの回航マークに触れ
、そして
  (c) ゲート・マークならば、その前のマークの方向からゲート・マークの間を、通過する。

フィニッシュしていない場合に限り、この規則に従うために誤りを正すことができる。
フィニッシュ後は、艇はフィニッシュ・ラインを完全に横切る必要はない。

28.2 艇は、その艇がいるレグの起点、境界または末端でないマークをどちらの側で通過してもよい。ただし、艇は、スタートするためにプレスタート・サイドからスタート・ラインに近づいている場合、スタート・マークを定められた側で通過しなければならない。


定義:レース中  艇がその準備信号から、フィニッシュしてフィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを離れるまで、もしくはリタイアするまで、またはレース委員会がゼネラル・リコール、延期、もしくは中止の信号を発するまで、その艇はレース中であるという。 

関連記事:
(旧規則)最終マークからのコースの方向で---->(新規則)コース・サイドから
2014-01-09『読者からの質問と回答「Finish From the Course Side(コースサイドからのフィニッシュ)」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2013.html
Rules2_2

2011-02-18
『読者からの質問と回答 「ペナルティー回転とコースの帆走」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/9988.html
図表pdf(2 pages): 「penalty_finish_ww_lw.pdf」をダウンロード


Penalty_finish_ww_lw_page1_8

2009-10-20 『抗議書シリーズ
6 「フィニッシュ・マークとの接触とペナルティー履行」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/6-bcc0.html
図表pdf(1 page): 「protest_6_Finish.pdf」をダウンロード English version pdf(2 pages):「protest_6_finish_english_version.pdf」をダウンロード

Protest_6_finish_2 Protest_6_finish_english_page1_9

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2018年3月 3日 (土)

ライフジャケット 「OSR国内規定」

201821日から施行された個人用浮揚用具(ライフジャケット)の法改正に関連し、今般日本セーリング連盟から追加措置として「OSR国内規定の新設」がアナウンスされた。
併せてこれに凖拠した「レース公示/帆走指示書例」を紹介する。

OSR国内規定>-------------------------------------------------------------------------------------------
JOSC_doc_004, 2018
2 19 ,日本セーリング連盟外洋安全委員会
外洋特別規定「付則B 5.01.1個人用浮揚用具の要求仕様
OSR
国内規定新設に関してOsr_4
<レース公示(NoR)/帆走指示書(SIs)例> ---------------------------------------------------------
第●回 ○○ヨットレース
レース公示(NoR)/帆走指示書(SIs

1.
規則
1.1  本レガッタは「セーリング競技規則(RRS
)」に定義された規則を適用する。
1.2  外洋特別規定(OSR2018-2019「附則Bインショアレース用特別規定」および
OSR国内規定を適用する。
-------

19 [DP][NP] 個人用浮揚用具
19.1 参加艇は、OSR 付則B インショアレース用特別規定 5.01.1およびOSR国内規定5.01.1
に規定された個人用浮揚用具(ライフジャケット)を装備しなければならない。
19.2 JSAF登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認TYPE Aか同等品(認証・桜マーク付き)またはISO12402-2(Level 275)3(Level 150)4(Level 100)5(Level 50)いずれかの適合品でなければならない。
19.3 JSAF非登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認 TYPE A か同等品(認証・桜マーク付き)の「小型船舶安全規則に規定する小型船舶用救命胴衣)」)でなければならない。 

 


JSAF
登録艇

 
 

国土交通省型式承認TYPE   Aか同等品(認証・桜マーク付き)、
または
ISO12402-2(Level   275)3(Level 150)4(Level 100)5(Level 50) いずれかの適合品

 

JSAF非登録艇

 
 

国土交通省型式承認TYPE   Aか同等品(認証・桜マーク付き)

19.4 競技者は水上にいる間は常に個人用浮揚用具を着用していなければならない。この項はRRS4章前文を変更している。<任意>
19.5 膨張式個人用浮揚用具の場合は、全ての着衣の上に装着しなければならない。<任意>
19.6 レース委員会、テクニカル委員会またはプロテスト委員会は、これらに違反している艇を目撃した場合、声をかけ警告を発する場合がある。<任意>

参考資料:JSAF公示
1. 外洋特別規定「付則 B5.01.1個人用浮揚用具の要求仕様 OSR 国内規定新設に関して 「josc17_doc_004_0219.pdf」をダウンロード
2. 外洋特別規定「付則 B5.01.1個人用浮揚用具 要求仕様の訂正およびOSR
国内規定の新設 「josc17_no_004_0219.pdf」をダウンロード
3. 外洋特別規定2018-2019「付則Bインショアレース用特別規定 Version 0.52018219
日) 「OSR2018_aB_v05_0219.pdf」をダウンロード

関連記事:
2018-01-18『読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」』
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-1c78.html

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2018年1月30日 (火)

読者からの質問と回答 「海図のコピー」

Barcelona_world_race_20142015読者からの質問:
>今夏クラブで主催するレースの帆走指示書を作成中です。
>その中の附属文書としての「コース図」に、海上保安庁の『海図』のコピーを使いたいのですが、「著作権うんぬん、利用申請届うんぬん、でダメ」と仄聞しました。
>大きなレガッタの帆走指示書では見かけることがありますが、コピーは本当にダメなのでしょうか? (G.N)

編集者による回答:
結論:コピー(複製)は可です。
1.勝手な判断は禁物ですので、海上保安庁に問い合わせました。
2.「航海の用に供しない部分的な複製で、無償で配布される場合は、手続きは必要ありません。」との回答がありました。よって「帆走指示書」の場合は自由にコピーできます。
(下記にその応答メイルを添付しておきます。)
3.尚、海図には、縮尺に基づき総図、航洋図、航海図、海岸図があり、すべてが対象となります。
・総図(General Charts  広大な区域を包含し、航海計画の立案・検討などに使用する海図です。1/400万よりも小縮尺のものをいう。
 航洋図(Sailing Charts  遠洋を航行するときに使用する海図で、沖合の水深、主要灯台等が図載されています。 縮尺1/100万から1/400万のものをいう
 航海図(General Chart of Coasts  陸地を視界に保って航行する場合に使用され、船位が陸上物標により決定できるように表現されています。 縮尺1/30万から1/100万のものをいう
 海岸図(Coast Charts  沿岸を航行するとき使用されるもので、沿岸の水深・地形・目標などが詳しく描かれています。 縮尺1/5万から1/30万のものをいう

----- Original Message -----
Http__www_kaiho_mlit_go_jp_ope_ap_2From:jcghkaiyojoho5-xxxx@mlit.go.jp
To:noyc-rrc@nifty.com
Subject: RE: 海図の COPY 海洋情報部への問い合わせフォームからの問い合わせ)
お問い合わせのありました件につきまして、以下のとおり回答いたします。
海上保安庁HPの「水路図誌・航空図誌の複製等の手続きについて」(
)をご参照ください。
お電話でお聞きしましたが、航海の用に供しない部分的な複製で、無償で配布される場合は、手続きは必要ありません。
海上保安庁刊行の海図を使用していることを明記願います。
「水路図誌・航空図誌の複製等の手続きについて」
 http://www.kaiho.mlit.go.jp/ope/apply/hyd01.html
--------------------------------------------------------
 海上保安庁海洋情報部「海の相談室」
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/SODAN/annai.html
--------------------------------------------------------
Japan_cup_2016_5Rhkg_spring_regatta_2017_2>-----Original Message-----
>From: Web_Master [mailto:webmaster@jodc.go.jp]
>To: jodc@jodc.go.jp
>Subject: 海図の COPY 海洋情報部への問い合わせフォームからの問い合わせ)
>氏名 = xxxxxxxx
>E-mail = noyc-rrc@nifty.com
>件名 = 海図のCOPY
>連絡先 = オフィス
>電話番号= 09000000000
>質問内容=ヨットレースのコースを掲示するため、海図のCOPYを使用いたしたく。
>その際、貴庁 1.当ホームページのコンテンツの利用について、
>に従って「COPYし表示した」と断ればよいでのしょうか?
>よろしく回答お願いいたします。

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2018年1月18日 (木)

読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」

Adultslifejacket読者からの質問;
>先日 JSAF外洋内海の安全講習会に出席しました。所属しているクラブのポイントレースにおけるライフジャケットの取り扱いについて質問があります。クラブ・ポイントレースで外洋特別規定を適用したうえで、現実的に整理すると、
> JSAF or クラス協会に有効な登録をしていない艇は、桜マークのライジャケ着用。
> JSAFに有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK
> その他のクラス協会(J24等)に有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK

>整理するとOKなのは、
>有効な登録のない艇
> 桜マーク。
>JSAF登録艇、
> 桜マーク、膨張式でないもの、膨張式でも口で空気補充できるもの
> 桜マークがない膨張式で口で空気補充できないものであっても150N以上。
>J24登録艇、
> ライフジャケットを装着していれば何でもOK

>結局公的機関にコントロールされてるようで個人的には納得いきませんが・・・。
>ポイントレース中だけ(選手権レガッタは別)に限る話ですが、以上になると思うのですがどうでしょうか (M.I)

編集者による回答; 赤字にて

クラブ・ポイントレースで外洋特別規定を適用したうえで、現実的に整理すると、

JSAF or クラス協会に有効な登録をしていない艇は、桜マークのライジャケ着用---YES

JSAFに有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK---YES
その規定とは、次の3つのいずれかでなければならない。
(1) 帆走指示書の適用規則に「OSR(外洋特別規定)モノハル カテゴリー4を適用。」とか「OSR 附則Bインショアレース用特別規定を適用。」とかの記述がある場合は、その「OSRにで規定されたライフジャケット」に従わなければならない。 <後段に添付>
ほとんどの『ハンディキャップ・レース』が該当する。

(2) 帆走指示書の安全等の条項に具体的指示がある場合、それに従わなければならない。
(例)SI10
安全規定
 SI 10.1
個人用浮揚用具の装備は、各競技者およびサポート・ボート要員の義務である。
 SI 10.2
各競技者およびサポート・ボート要員は、少なくともISO 12402-5(レベル 50)または同等の個人用浮揚用具を着用しなければならない。

(3) クラス規則にライフジャケット規定がある場合、帆走指示書に特に記述がなくても、クラス規則に従わなければならない。
X35MELGESJ/24
等の『ワンデザインクラス・レース』のみが該当する。
J/24
等が、「ハンディキャップ・レース」に出場する場合は、(1)に従わなければならない
(例)J/24 クラス規則
 C.3
個人用装備
 C.3.1 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5(レベル50, またはUSCG Type III, または AUS PFD II, または同等の個人用浮揚用具
PFD)を装備しなければならない。

 その他のクラス協会(J24等)に有効な登録をしている場合は、その規定に従っていればOK---NO
クラス協会登録だけで自動的にOKとなるのではない。上記(1)~(3)に従わなければならない。

整理するとOKなのは、
有効な登録のない艇
 桜マーク。 ---YES。ただし帆走指示書にOSR適用との記述があれば、それに適合しない桜マークはだめ。(両方の規格に適合しなければならない)

JSAF登録艇---YESでもNOでもない。上記(1)~(3)に従わなければならない。
 桜マーク、膨張式でないもの、膨張式でも口で空気補充できるもの。--- 例え桜マークでも、OSRとか帆走指示書に適合しない場合はダメ。
 桜マークがない膨張式で口で空気補充できないものであっても150N以上。---OSRカテゴリーに沿ったPDF規則に従う。

J24登録艇、
 ライフジャケットを装着していれば何でもOK ---NO(上述)

結局公的機関にコントロールされてるようで個人的には納得いきませんが・・・。 ---●同感です。
要は、桜マークに制約されずに、「レースをし易い」「その競技に適合した」「格好がいい?」(と自らが考える)ライフジャケットを着用できる、また桜マークと較べ「より安全、操作性が高い、より機能的な」(と自らが判断する)ライフジャケット着用しても違反にはならない、という『特例』をJSAF主催のレース時に限り与えられるだけ
のものです。 「悪法も法なり」でしょうか。

ポイントレース中だけ(選手権レガッタ別)に限る話ですが、以上になると思うのですがどうでしょうか
--- ポイントレースも選手権レガッタも、安全には差異はありません。

安全講習会 Q&A PowerPoint:「2018_jsafqa_cocolog_23pages.pptx」をダウンロード

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OSR (Offshore Special Regulations:
外洋特別規定)2018-2019
[モノハル カテゴリー4]
5章個人装備品
各乗員は以下を装備すること
5.01 ライフジャケット
5.01.1 ライフジャケットは以下の通りでなければならない、
 a)
 i 2012年より前に製造された場合は、ISO 12402-3(Level 150)に適合している、またはEN 396UL 1180を含む同等品であることと、
  ・膨張式はガス膨張式である
  ・股紐か腰紐(ずり上がり防止システム(RUPS))を備えている
ii 2011年より後に製造された場合は、ISO 12402-3(Level 150)に適合し、ホイッスル、リフティングループ、反射材、自動ノ手動膨張システムを備えている
 c)艇名か着用者の名前が明記されている
5.01.4 責任者は各ライフジャケットを毎年少なくとも1回、自ら点検しなければならない

 [附則B インショアレース用特別規定]
パートB 携行備品
5.01.01 各乗員は以下を持つこと、
 個人用浮揚用具の条件は、
 a)笛が装備されている。
 c)艇名か看用者の名前が明記されている
 d)膨張式の場合、定期的に空気保持のチェックがなされ、適用クラス規則または帆走指示書で指定されない限り個人用浮揚用具は150ニュートンの浮力を有し人の顔を水面上約45度に上向きで保持できなければならない。

----------------------------------------------------------------------------------------------------
[J/24 クラス規則2017]
C.3 個人用装備
C.3.1 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5(レベル50), またはUSCG Type III, または AUS PFD II, または同等の個人用浮揚用具(PFD)を装備しなければならない。

[470級クラス規則2017]
C.3 個人用装備
C.3.1 義務
(a) 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5, またはUSCG Type III, または AS 4758 Level 50, または同等の個人用浮揚用具を装備しなければならない。膨張式浮揚ヴェストは許可されない。
 

[スナイプ級クラス規則2018-2020]
C.3 個人用装備
C.3.1 個人用浮揚用具
(a) 艇には、乗員全員の最低標準ISO 12402-5 (レベル50 Newtons) またはUSCG Type III, または AUS PFD 1, または EN 393の個人用浮揚用具を装備しなければならない、 ただしレース公示で同等の標準が別途指定されている場合を除く。レース委員会は必要とみなした場合、レース中に着用を命ずることができる。

[オプティミスト級クラス規則2018]
4 追加規則
4.2 (a) ヘルムスマンは 少なくとも ISO 12402-5 (レベル 50) または同等の個人用浮揚用具を着用すること。全ての装着装置は供給する製造者の意図に従う方法で使われること。笛は救命胴衣にしっかりと取り付けられていること。

[テクノ293Plusクラス規則2016]
C.3.2 安全および救命装備
RRS1.2の変更として、次の規定がされる: 競技者はボード上に個人用救命装備(浮揚装置)を携行する義務はない、ただしRRS40が適用される場合、個人用浮揚用具を着用しなければならない。使用する場合、個人用浮揚用具は、最低標準 ISO 12402-5 に適合しなければならない。変更または追加の標準はレース公示で規定することができる。

 --------------------------------------------------------------------------
RRS 2017-2020
RRS 1.2 救命具と個人用浮揚用具
艇には、乗艇する全員のために、直ちに使用できるよう準備された1種類を含み、適切な救命具を備えていなければならない。
ただし、クラス規則により別の規定を定めている場合を除く。その状況に適した個人用浮揚用具を着用することは、各競技者個人の責任である。
-
第4章の規則は、その規則が別のことを記載している場合を除き、レース中の艇にのみ適用される。
-
RRS 40 個人用浮揚用具
予告信号以前にY旗が音響1声と共に掲揚された場合、衣服または個人装備を一時的に替えたり整えたりする間を除き、競技者は個人用浮揚用具を着用していなければならない。Y旗が陸上で掲揚される場合、この規則は水上にいる間は常に適用される。
ウェット・スーツとドライ・スーツは個人用浮揚用具ではない。

関連記事:2018-01-10「安全講習会のご案内」:http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-e264.html

読者からのコメント:
(理解済みとは思いますが)ライフジャケットの項目のみの議論になっていますが、適用された規則(外洋特別規定なりクラス規則)全てを満足する必要があることをお忘れ無く!外洋特別規定にはライフジャケット以外にも多くの装備品が求められています。
また山岡さん指摘の通り、クラス規則(J24MELGESなど)は各クラスのワンデザインレース(クラス規則が適用されたレース)の際に有効であって、クラス規則が適用されていないレースに参加している場合は適用されている外洋特別規定に従う必要があります。
途中「膨張式でも口で空気補充できるもの」という話が出てきますが、これはどこから引用された言葉(質問)でしょうかね・・・・?
投稿: 大坪 | 20182 6 () 1750

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2017年10月16日 (月)

Common breaches of Rule 42

VIDEO: Common breaches of Rule 42

Scuttlebuttlogo2_2Scuttlebutt Sailing News
Published on October 13th, 2017

The Finn class demonstrates the actions that are prevented by the Racing Rules of Sailing (rule 42), which states, “Except when permitted in rule 42.3 or 45, a boat shall compete by using only the wind and water to increase, maintain or decrease her speed. Her crew may adjust the trim of sails and hull, and perform other acts of seamanship, but shall no otherwise move their bodies to propel the boat.”

Filming on Lake Balaton in western Hungary.
Video by Michal Jodlowski. Filming by Robert Deaves.


"RRS 規則42 推進方法
規則42.3(例外)または規則45
(上架、係留、投錨)により認められている場合を除き、艇はそのスピードを増し、持続しまたは減ずるために、風と水のみを用いて競技しなければならない。乗員は、セールや艇体のトリムを調整し、シーマンシップに基づいたその他の行動を取ることはできるが、これ以外には艇を推進するために身体を動かしてはならない。"

***
https://youtu.be/u6OFea9rZA8  <iframe width="620" height="350" src="https://www.youtube.com/embed/u6OFea9rZA8" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

ISAF Rule 42 Most Common Breaches Finn: 「rule42finn201518761.pdf」をダウンロード
Finn Class Rule 42 Clinic in Palma YouTube:
https://www.youtube.com/watch?v=49Qk8cml2c8

Balaton_karte1976関連記事:
2014-06-03「読者からの質問と回答『規則42の解説』」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/42-7d5c.html
2011-03-12Rule 42 Most Common Breaches Optimist - 規則42 もっともよくある違反オプティミストクラス」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/rule-42-most-co.html
2011-02-06Rule 42 Most Common Breaches 470 - 規則42 もっともよくある違反470クラス」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/isaf-rule-42-mo.html
2010-09-08ISAF's Rule42 Library (Propulsion:推進方法) http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/isaf-rule42-p-1.html
2010-05-28「読者からの質問と回答 『ロールタック・ロールジャイブと規則42』」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/1-1.html

関連記事番外編:Lake Balaton
2012-06-06
「膨張式ライフジャケット(Inflatable Life-Jacket)を携えての海外渡航」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/inflatable-life.html

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2017年8月31日 (木)

抗議における「写真の証拠」

Garmin62s_2_5Smartphone_2抗議における「写真の証拠」
あるレースにおいて、抗議審問の証拠として「写真」の提出がありました。

昨今のハイテク化の中、特にキールボートのレースでは安全対策の一環、またゲームの実況速報、として「GPS機能付きのスマートフォン」の搭載義務化が珍しくはありません市販のスマートフォンには、携帯電話、写真またヴィデオ機能が備えられていることにより、従前では考えられなかった、レース中に艇が写真を撮ったり動画を撮影することが容易になった(なってしまった)ことによる、必然の結果とも云えます。

RRS上では、帆走指示書等で制約しない限り、それら写真、動画等を抗議審問の証拠とすることは許され、またITの進展と共に媒体物も多様化(写真、ビデオ、音声録音、航跡GPS-Logger)しているのが実態です。編集者も、スタートOCS判定時の証左、マークとの接触、コースの帆走、マーク設定の位置等のケースでの審問時に経験をしてきました。

今回の抗議は、レース中起きたインシデントを 思わずスマホで撮影し、そのまま審問室に持ち込み、撮影された「写真」数葉を証拠として示されたものです。

その時見た写真をもとに場面を再現したのが下図 『あなたはどちらにみえますか』  です。

Click2
Rrsjpeg_2

結論から申し上げると「この1枚の写真だけではどちらとも言えません」。

この機会にビデオ・写真に関して参考となる資料を紹介しておきます。

1RRS2017-2020 Appendix M RRS付則M
  M7 Photographic Evidence 写真等の証拠
2. ISAF International Judges Manual ジャッジマニュアル20136月版
  K.14 Photographic Evidence 写真等の証拠

How_far_between_two_boats1. RRS2017-2020 Appendix M
  M7 Photographic Evidence
写真等の証拠
   
写真とビデオは時として役に立つ証拠を与えてくれるが、プロテスト委員会はこれらの限界を認識し、次の点に注意するとよい。
   
 写真等の証拠を提供する当事者は、写真等を見る準備をする責任がある。
   
 ビデオからの情報すべてを引き出すためにビデオを数回見ること。
   
 シングル・レンズ・カメラの遠近感は極めて乏しい。望遠レンズにいたっては遠近感はまったくない。
   カメラがオーバーラップした
2艇をコースに直角に捉えた場合、両艇間の距離を判断することは不可能である。
   
カメラがオーバーラップした艇を正面から捉えた場合、オーバーラップが十分にある場合を除き、オーバーラップしているかどうかを見ることは不可能である。
   
 次の質問をすること。
      
 カメラは艇との関係でどこにありましたか?
    ● カメラ台は動いていませんでしたか?動いていた場合には、どの方向に、どのくらいの速さで動いていましたか?
    ● 艇が決定的な場面に近づくにつれ、カメラの角度は変わっていませんでしたか? カメラを素早くパンすると、劇的に変化して見える。
    ● カメラの視野は、終始制限されずにいましたか?

Overlap_or_not_overlap_12. ISAF International Judges Manual
  
インターナショナル・ジャッジ・マニュアル 20136月版
  K 抗議審問
  K.14 写真等の証拠
   写真とビデオ録画は、審問での証拠として受け入れられることができ、時には役に立ちうる。ただし、いくつかの制限と問題があり、これらのことをプロテスト委員会は理解しておくことを勧める。

   ビデオまたは写真の証拠を用いる場合に、次の点がプロテスト委員会の助けになることがある。
  ● ビデオ録画をプロテスト委員会に対して見せることになる場合、必要な機器を準備し、それを操作するために利用できるオペレーター(望ましくは録画をした者)を確保するのは、証拠を提供する当事者である。
  ● ビデオの証拠を持って来る当事者は、審問の前にそれを見させておき、ビデオがプロテスト委員会の助けになると思われる理由を出させることを勧める。
  ● 当事者がそのケースを述べた後に、ビデオを見るのが通常望ましい。
  ● 最初は意見なしに、その後証拠を持って来た当事者の意見をつけて、その後他の当事者の意見をつけて、録画を見るのを許可する。質問は、正式のやり方で当事者およびプロテスト委員会メンバーから求めてよい。
  シングル・レンズ・カメラの遠近感はほとんどなく、望遠レンズにいたっては遠近感がまったくない。例えば、カメラがオーバーラップした2艇をコースに直角に捉えた場合、両艇間の距離を判断することは不可能である。逆に、カメラが正面または背後から捉えた場合、オーバーラップが十分にある場合を除き、オーバーラップがいつ始まったか、オーバーラップが存在しているかさえ見ることは不可能である。この限界をしっかりと覚えておく。

2017rbbs_170915_020642017rbbs_170915_01191  ● ビデオテープを最初に見るのは、その場面に慣れるために用いる。カメラは艇との関係でどこあったのか? カメラと艇との角度と距離はどうであったか? カメラ台は動いていたか? 動いていた場合、どの方向に、どのくらいの速さで動いていたのか? 艇が問題の点に近づいたときに、カメラの角度は変わっていたか?(カメラの視野を早く動かすことは、極端に変わって見えることに注意する。)カメラの視野は、終始制限されていなかったか? 制限されていた場合、証拠の価値をどのぐらい下げているか? 十分にその場面に慣れるためには、数回見る必要があることがある。必要な時間を取る。
  ● 典型的ケースを再生して、巻き戻すのに30秒とかからないので、ビデオで与えられるすべての情報を引き出すために必要とされる位数多くビデオを見る。また、他の当事者が、ビデオが何を示し、何を示さなかったと思われるかを指摘するための同等の機会を確実に持てるようにする。
  ● 審問が終わるまで、機器をその場において置く。問題を解決するためにビデオがどんな事実を立証しているかを見直すために、協議の間ビデオテープを利用できるようにしておくことを勧める。また、プロテスト委員会メンバーの1人が、他の者が気づかない何かに気づくことがある。
  ● ビデオテープに過度の期待をしない。ほんのたまにのみ、偶然のカメラ角度からケースの中心となる事実をはっきりと立証する。しかし、1つの論争の点を解決する以上のことは何もないとしても、そのことだけで正しい判決に達する助けとなる。

関連記事:2011-06-30『抗議における「ビデオの証拠」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-e563.html

2017-10-02 追加: US Sailing - Guidelines for Video Conference Protest or Redress Hearings:「guidelines_for_video_conf. Hearings.pdf」をダウンロード

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2017年7月15日 (土)

RRS19.2 障害物においてルームを与えること

Rrs19_tssWHITE is the outside boat and Purple is the inside boat.  A battleship is the obstruction, isn't it?  Oops!  shock

RRS19.2 
障害物においてルームを与えること
(a) 航路権艇は、障害物のどちら側を通過するかを選ぶことができる。
(b) 複数の艇がオーバーラップしている場合、外側艇は内側艇に、自艇と障害物の間のルームを与えなければならない。ただし、オーバーラップが始まった時からではルームを与えることができない場合を除く。
RRS19.2 Giving Room at an Obstruction
(a) A right-of-way boat may choose to pass an obstruction on either side.
(b) When boats are overlapped, the outside boat shall give the inside boat room between her and the obstruction, unless she has been unable to do so from the time the overlap began.
*

<iframe src="https://www.facebook.com/plugins/video.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2F100008937662996%2Fvideos%2F1650257651948808%2F&show_text=0&width=560" width="560" height="420" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" allowFullScreen="true"></iframe>
Rrs19_tss_gif_9

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2017年7月 9日 (日)

読者からの質問と回答 「同一修正時間のタイ」

Oaks_result読者からの質問:
>お世話になります。
>出場するキールボート・レガッタの帆走指示書に下記の記載があります。
>SI 12.順位の決定
> IRCクラス:各艇の所要時間にTCCを乗じた修正時間により順位を決定する。修正時間は秒単位(四捨五入)とする。所要時間×TCC = 修正時間

>これについて下記2点ご教授願います。 
>・修正時間が同タイムになった場合、例えば3位の艇が2艇ある場合にポイントは2艇ともに3点とするのか、2艇ともに3.5点とするのか?
>・1レースのみの完了で、そのレースが同一修正時間になった場合、シリーズとしてのタイの解消はどうするのでしょうか? (K.T)

編集者による回答:
(1) 関連する規則を列挙します。
RRS 定義:規則
Img_1497次のものを規則という。
(d) クラス規則(ハンディキャップ・システムまたはレーティング・ システムでレースを行う艇にとっては、そのシステムの規則が 「クラス規則」である。)

RRS 87:
レース公示または帆走指示書では、クラス規則にて変更が許されている場合、または、その変更に対するクラス協会の書面による許可が公式掲示板に掲示された場合にのみ、クラス規則を変更することができる

RRS A7 レースでのタイ:
複数の艇が艇が同時にフィニッシュした場合、またはハンディキャップ・システムもしくはレーティング・システムが用いられていて、複数の艇の修正時間が等しくなった場合には、複数の艇がタイとなった順位の得点とすぐ下の順位(複数もある)の得点を加え、艇数で割らなければならない。賞でタイとなった艇には、その賞を分けるか、または同じ賞を与えなければならない。

RRS A8 シリーズでのタイ:
A8.1:  2艇以上の間でシリーズ得点でタイがある場合には、それぞれの艇のレース得点を、最もよいものから最も悪いものの順に並べて、最初に違いのある点で、最も良い得点の艇を上位としてタイを解かなければならない。除外した得点は用いてはならない。
Img_1498A8.2: それでも2艇以上の間でタイが残る場合には、最後のレースの得点で順位を付けなければならない。さらに残っているタイは、最後から1つ前のレースでの得点を用いて解かなければならず、すべてのタイが解けるまで同様に行う。その中に除外された得点があったとしても、それを用いなければならない。

IRC Rule 12.2
IRC レーティングは、修正時間係数(TCC)として小数点以下3桁まで算出されている。修正時間はTCCを艇の所要時間に掛けることにより計算され、四捨五入して秒単位で表す。

(2) 回答その1
> ・修正時間が同タイムになった場合、例えば3位の艇が2艇ある場合にポイントは2艇ともに3点とするのか、2艇ともに3.5点とするのか?

RRS A7に基づいて:
3位の艇が2艇ある場合
33点、44----------合計7点 同位の2艇で割る = 各艇3.5点 となる。

Mbn_2016_result_23位の艇が3艇ある場合
33点、44点、55----------合計12点 同位の3艇で割る = 各艇4点 となる。

(3) 回答その2
>1レースのみの完了で、そのレースが同一修正時間になった場合、シリーズとしてのタイの解消はどうするのでしょうか?

RRS A8に基づいて「タイ」を解こうとしますが、 1レースしか完了していないため、タイを解くことは不可能です。よって例えば両艇の修正時間が同一で、1位だった場合、「各艇は1.5点で、2艇優勝」とならざる を得ません。

ディンギ・レース:
こうした事態を防ぐためにも、特にディンギのレース等の帆走指示書においては、例えば、「
SI 16 得点 本大会の成立のためには、4レースを完了することが必要である。」の文面を入れ、1レースしか完了しないのにシリーズが成立してしまうことを防いでいます。
勿論、1レースのみで優勝ということ自体がフェアな大会とは言えないでしょう。

オフショア・レース:
しかしながら、オフショア
1本だけのレース(キールボート・レガッタでは珍しくない)では、ご指摘の事態が発生しないとは限りません。
こういった事態を想定しているのか定かではありませんが、『修正時間が同じ場合はTCC値の低い艇を上位とする』と記した帆走指示書を時々見かけます。
しかし下記理由から推奨されるものではありません。

① クラス規則の変更に関わるものであり、RRS 87に基づくクラス協会の許可が必要なこと。
② そもそも「TCC値の低い艇をなぜ上位にするのか」の根拠が定かでないこと。

それでも敢えて同一修正時間を解消したい場合は帆走指示書(SIs)において”クラス規則の変更にならないように”、
RRS付則A(得点)の変更として各艇の所要時間にTCC乗じた修正時間により順位を決定する。同一修正時間の場合は、TCC値の小さい艇を上位とする。これはRRS A7を変更している。』の指示を入れることになる。ただし、繰り返しになるが奨められるものではない。

よって、RRS A7. A8およびIRC規則に基づき『レースでもタイ、シリーズでもタイ』の措置をとるのが本来のルールである。

因みに、世界的に著名なレースである Sydney Hobart Yacht RaceVendee GlobeNewport Bermuda Race、Transpacific Yacht Raceのようなオフショア1本だけのレースの帆走指示書を調べてみたが、特別な記述はなく、そうであればRRSIRC規則に基づくしかありません。
でも世界一周レースでまさか同一修正時間(同着)が起きるとは、誰も想定しないですよね????


関連記事:2009-09-16『抗議書シリーズ2 「フィニッシュと正常な位置にある装備」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-0914.html

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2017年6月 6日 (火)

QUESTION FROM A FAN; Crew Position; Lifelines

Case_36_jpegQUESTION FROM A READER;
>I am be wrong however I feel I see a lot of infringements regarding rule 49.2.
>The main infringement occurs when approaching finish line and crew stand on gunnel and act as "human Pole". This requires them to lean well outside lifelines for a long period of time.
>
I believe this is a lack of crew education and a deliberate rule infringement.
>Am I correct?
>If I am correct whose job is it to protest? Is this cause for a discretionary penalty?

>Band One
>4. Did anyone who was not part of the boat’s crew or support team contribute to the breach? YES
>Band 2.
>A positive answer to these questions would lead to increasing the penalty.
>1. Was the breach repeated? YES
>Thank you.  (M.S)

ANSWER BY THE EDITOR;
Answer #1:  
Any boats can protest a boat under RRS 60.1, the race committees can protest a boat under RRS 60.2, and the protest committees can protest a boat under RRS 60.3.
If anybody files a protest, the conclusion and decision of the protest hearing must be as follows;
     Protest conclusion:
     1. A competitor aboard boat X positioned his torso outside the lifelines contrary to RRS 49.2 .
    
2. Boat X broke RRS 49.2.
     Decision;
    
X is DSQ from race #1.

See attached Case 36 & Case 83 対訳 (pdf): 「case36_engjpn.pdf」をダウンロード 「case83_engjpn.pdf」をダウンロード

Answer #2:
This protest is not a subject of DP (Discretional Penalty). Because RRS 49 is not specified as DP in the SIs. Then the decision has to be disqualified under RRS 64.1.

Answer #3:
Such an action by a spinnaker trimmer is often seen here and there. I suppose that most sailors don't know RRS 49 for the reason of a lack of education.


Answer #4:
Here are some photographs which were taken recently at the neighboring regattas. Excuse me to carry these photos on this blog. I have no other purpose to quote them.

Please judge which boat (crew) breaks RRS 49.2 or not?
1_img_3072 3_middleboat_2016_2_2 2_middleboat_2016_2 4_2011_shimaseiki_b_039_1_2

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