カテゴリー「Learn the RRS」の124件の記事

(RRSを学ぶ)

2019年12月 9日 (月)

抗議における「トラッキング・システムの証拠」

K161抗議における「トラッキング・システムの証拠」
今回のテーマは、レースの抗議審問における「トラッキング・システムの証拠」をとりあげてみる。

そもそも「トラッキング・システム」とは次のように定義されている。
スポーツにおける移動物体の追跡技術の一つ。おもに球技において、選手個別の動作やボールの軌跡を追跡・記録・分析するためのシステムである。画像センサーやコンピュータ技術の進歩により、緻密(ちみつ)な追跡結果が競技データとして収集されるため、審判の判定を支援したり、選手の身体能力や技術的特徴を見極めたりすることができ、ひいては監督の采配や選手のコーティング、ゲームの解説などにも広く役だてることが可能である。<コトバンク>

セーリングの世界においては、①ゲームの目視化、②選手のコーティング用等に活用され、加えてオフショアのレースでは、③安全対策のためのツール(極めてコストパフォーマンスが高い)、となっている。
国内においては、キールボートを皮切りに、近年では国民体育大会、インカレ、インターハイといったディンギ・レースでも、ゲームの映像提供サービスを目的に「システム装置の搭載義務化」まで急速に普及が進んでいる。

さて、本稿のテーマである「トラッキング・システム」を抗議審問の証拠としての使用することの可否についてである。
RRS上、帆走指示書等で制約しない限り、これら媒体物を抗議審問の証拠とすることは禁じられていない。従前から写真・ヴィデオについては、編集者も、スタートOCS判定時の証左、マークとの接触、コースの帆走、マーク設定の位置等のケースでの審問で使用を経験してきた。「トラッキング・システム」についても同様で、今後頻度が増えるのは必至であろう。

媒体物の取扱いで留意しなければならない点について、RRS2017-2020 Appendix M 付則M(プロテスト委員会に対する提言)に、下記の記載がある。
「写真とヴィデオは時として役に立つ証拠を与えてくれるが、プロテスト委員会はこれらの限界を認識し、次の点に注意するとよい。」(M7 Photographic Evidence 写真等の証拠)

2017-08-31『抗議における「写真の証拠」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-35dc.html

2011-06-30『抗議における「ヴィデオの証拠」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-e563.html

K162 「トラッキング・システム」についてRRSには特に記述はないが、2018年6月にJSAFから発行されたJudges Manual 2017(ジャッジ・マニュアル)には、新しく『K.16 審問でのトラッキング・システムの使用』が掲載され詳しい解説がなされている。ぜひ購入購読されたい!(¥1,500)

要は写真・ヴィデオ等と同様留意すべきポイントは「ジャッジはどれくらい情報の確実性があるのかを知るために、トラッキング・システムの限界を理解する必要がある。」ということである。

World Sailing Judges Manual(抜粋):ダウンロード - judgesmanualaugust201925b253205d_2in1.pdf

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<トラッキング・システム実例>

Headerlogo_20191105120401_20191209012301 https://moments.tractrac.com/go/4322  (by Google Chrome) 
https://www.tractrac.com/event-page/event_20181103/1740

https://live.tractrac.com/viewer/index.html?target=https%3A%2F%2Fem.event.tractrac.com%2Fevents%2Fe09cf8f0-d22a-0137-637f-60a44ce903c3%2Fraces%2F97032a20-dc52-0137-9f7d-60a44ce903c3.json&moment_id=4322
*Please note that Internet Explorer is NOT supported.(IEではダメ)
Chrome, Firefox, Safari and Edge are supported.
 (ChromeはOK)

Shimaseiki-cup-2019-1
Shimaseiki-cup-2019-2 
K163 
 

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2019年8月 3日 (土)

VIDEO: How to Gate Start

Gatestart VIDEO: How to Gate Start
Scuttlebuttlogo2_20190803002601 Scuttlebutt Sailing News

Published on July 29th, 2019

A starting technique for very large fleet sizes is the Gate Start. In this video, the pathfinder is assisted by a Gate Boat and Guard Boat, and after continuing for two minutes, tacks to starboard while the committee boats continue on until everyone has started.

非常に大きなフリート・サイズのレースための「スタート技法」にGate Start(ゲート・スタート)がある。
このヴィデオの中で、pathfinder(パス・ファインダー:誘導艇)は Gate Boat(ゲート・ボート)とGuard Boat(ガード・ボート)によって防禦されて、2分間移動の後、各艇がスタートするまで、コミッティー・ボートが移動している間にスターボードにタックする。

*
https://youtu.be/KyCC_h-iF9U <iframe width="620" height="350" src="https://www.youtube.com/embed/KyCC_h-iF9U" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

RS 200 Nationals 2014 - Race 9. Gate Start
https://youtu.be/oOVLpqBLt5s <iframe width="649" height="365" src="https://www.youtube.com/embed/oOVLpqBLt5s" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
Gate Starts in GP14 Worlds 2014
https://youtu.be/oF078p4UVJI <iframe width="615" height="346" src="https://www.youtube.com/embed/oF078p4UVJI" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

参考資料:
GATE STARTS (RYA GUIDANCE):ダウンロード - ryaguidancegatestarts.pdf
The Gate Start (The Rules in practice 2017-2020 by Bryan Willis):ダウンロード - bryanwillisgatestart.pdf
Sailing Instructions <2019 International 505 North American Championship, August 21st to August 25th, 2019, Kingston Yacht Club and Canadian 505 Class Association, Kingston, Ontario, Canada>:ダウンロード - 2019kyc505sailinginstructions.pdf
Sailing Instructions <CORK Olympic Classes Regatta: 49er, 49er FX, i14, 505, August 16-20, 2019, Kingston, Ontario, Canada>:ダウンロード - appssupptocr49er49erfxi1450512020gate20boat.pdf
 

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2019年7月24日 (水)

Perfect Start / Perfect Finish 《再再掲載》

The Perfect Start (スタートの実施)- Powerpoint: 改訂!
Starting-race-ppt20190722-digest Starting-race-ppt20190722-jpeg_20190724131501  
ppt:
ダウンロード - startingraceppt20190819.ppt
pdf:ダウンロード - startingraceppt20190819pdf.pdf


The Perfect Finish - PowerPoint:
Perfectfinishjpeg  
ppt : ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20ppt.ppt

pptx: ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20pptx.pptx
ppsx: ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20ppsx.ppsx
pdf : ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20pptx20pdf.pdf


関連記事:
2019-05-13「Perfect Start / Perfect Finish 《再掲載》」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-ab2382.html
2017-05-17「読者からの質問と回答 『U旗規則 スタート』 - PowerPointプレゼンテーション」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/--u-16b6.html

2016-11-05「The Perfect Finish - PowerPointプレゼンテーション」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/the-perfect-fin.html

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2019年5月31日 (金)

読者からの質問と回答 「トラペゾイド・コースとゲート・マークの帆走」- PowerPointプレゼンテーション

読者からの質問と回答 「トラペゾイド・コースとゲート・マークの帆走」

Scira-courses 読者からの質問:
>いまだにオリンピック・コースと称するコース名に固執する(オールド)セーラーがおられるのはもっての外と思いますが、はてさて、最近のディンギレースの主流であるトラペゾイド・コースについて解説されている資料はありませんか?
>併せて「ゲート・マーク」と「オフセット・マーク」についても何かありませんでしょうか?(S.T)

編集者による回答:
①確かに、三角形コースをオリンピック・コースと呼称するのは、これからは止めたほうがよいでしょう。
三角形コースは、現行のRRSでは「A Triangle-Windward-Leeward Course: 三角形―風上―風下・コース」と規定されています。
なぜなら、最近のオリンピックにおいて、この三角形コースを採用している艇種(クラス)はないためです。
②三角形コースは、オリンピックではなくなりましたが、クラス別レガッタでは採用されている例は多々あります。
RRS上でも「付則 L:帆走指示書ガイド」および「付則 S:標準帆走指示書」に堂々と掲載されています。

③因みに、日本における代表的な艇であるスナイプ級では、クラスルールであるOfficial SCIRA RuleBook 2018-2020のSCIRA Course Selection(スナイプ・コース・選択)の条項に、標準コースとして「三角形コース」と「風上―風下・コース」の2つが規定されています。反面「トラペゾイド・コース」の記述はありません。
④横道に逸れますが、国内レガッタでの参加艇の多さで一二を争う「学連レガッタ」において、スナイプ級のレースがクラス標準にはない「トラペゾイド・コース」で実施されているのは”七不思議”としか言いようがありません。勿論同一海面、略同一時間帯でやらざるを得ない470級との絡みでありますが・・・・

Olympic1⑤折角のご質問ですので、今までにblog等で記述したものを『トラペゾイド・コースとゲート・マークの帆走』と題して纏めてみました。
「戦術的なマーク回航」をはじめ、編集者の私見を”相当”交えた内容となっています。その辺りを “忖度”賜り、参考にしていただければと思います。

Trapezoidgate-cover  トラペゾイド・コースとゲート・マークの帆走 -
  Powerpointプレゼンテーション:
  PTX (2.6MB):ダウンロード - trapezoidgatepptx.pptx
    PDF (2.1MB):ダウンロード - trapezoidgatepdf.pdf

  Print:ダウンロード - trapezoidgatepptxprint.pdf



⑥「ゲート・マーク」と「オフセット・マーク」については、下記も参照してください。



関連記事:
2014-10-27「読者からの質問と回答 『オフセット・マークとゲート』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-3865.html
COPY:ダウンロード - ventoorientale_cocolognifty_com_blog_2014_10_post3865.jpg

2014-06-30「読者からの質問と回答 『風上マークで先頭艇がジャイブした場合』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-9c52.html
COPY:ダウンロード - ventoorientale_cocolognifty_com_blog_2014_06_post9c52.jpg

2010-02-15「STRANGE CASE Num.04 - Mark-Room Rules not apply even with boats overlapping in the zone」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/strange-case-04.html
COPY:ダウンロード - ventoorientale_cocolognifty_com_blog_2010_02_strangecase04.jpg

Olympic3 2015-01-15「Handling Leeward Gates(風下ゲートの操船)」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/handling-leewar.html
COPY:ダウンロード - ventoorientale_cocolognifty_com_blog_2015_01_handlingleewar.jpg

2014-07-26「読者からの質問と回答 『戦術的マーク回航』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/f-71b4.html
COPY:ダウンロード - ventoorientale_cocolognifty_com_blog_2014_07_f71b4.jpg

● SCIRA Course:ダウンロード - scira20courses.jpg <上段>
● Rio Olympic Course:ダウンロード - olympic1.jpg ダウンロード - olympic2.jpg  ダウンロード - olympic3.jpg <下段>

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2019年5月13日 (月)

Perfect Start / Perfect Finish 《再掲載》

The Perfect Start - Powerpoint:
Start-of-race 
ppt:
ダウンロード - e383ace383bce382b9e381aee382b9e382bfe383bce383882020rrs20starting20race20ppt.ppt

pdf: ダウンロード - e383ace383bce382b9e381aee382b9e382bfe383bce383882020rrs20starting20race20pdf.pdf

The Perfect Finish - PowerPoint:
Perfectfinishjpeg  
ppt : ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20ppt.ppt

pptx: ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20pptx.pptx
ppsx: ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20ppsx.ppsx
pdf : ダウンロード - theperfectfinish20by20smallpdf20pptx20pdf.pdf


関連記事:
2017-05-17「読者からの質問と回答 『U旗規則 スタート』 - PowerPointプレゼンテーション」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/--u-16b6.html

2016-11-05「The Perfect Finish - PowerPointプレゼンテーション」
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/the-perfect-fin.html

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2019年3月 1日 (金)

読者からの質問と回答 「World Cup スタート方式」

2019worldcupmiami2_1_19420190301ss00001読者からの質問:
>ヨットレースのスタートはRRSで、スタートの5分前に予告信号、4分前に準備信号という手順が規定されています。
>ところが先般World Sailing World Cupのヴィデオ<日本選手が銅メダルを獲得したレース>を観ていると、「スタートの1分前に数字1の付いた黄色旗が掲揚」され、「スタート時に黄色艇が降下される」手順となっているようです。
>World Cupでは、RRSとは異なるスタート方式が採用されているのでしょうか? (N.I)

(左)Starting scene video:Hempel World Cup Series Miami 2019 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/live-medal-race.html
(右)数字1掲揚、同時数字2降下
 

Wc2019_start_procedure編集者による回答:
1. World Cupでは、RRSにある「RRS26(レースのスタート)およびレース信号」を大幅に変更したスタート方式を帆走指示書で採用している。
2. 2019World Cup Seriesである、2018 Enoshima, 2019 Miami, 2019 Genoa, 2019 Marseilleの全大会で適用されている。
3. また2016年のOlympic, Rio de Janeiroのセーリング競技においても当方式を採用した。
4. 当方式の目的とするもの(私見)
 ・ 一言で云えば「メディア用」
 ・ 現行RRS26では、スタート4分前の準備信号の掲揚から、スタート1分前の準備信号の降下までの3分間が、スタート信号艇を含め何の動きもない、すなわち空白の時間となっている。(競技的には、スタート位置取り、ライバル艇の牽制等々重要な動きがあるが・・・・)
 ・ スポーツ・ゲームとして緊張感があってしかるべきスタート前の時間の有様に、メディアとして対策の施しようがない。
 ・  TV等の映像でセーリング競技を鑑賞するファン(顧客)にとっては、専門知識がない限り、この時間帯に選手(また運営者)は一体何をしているのかサッパリ理解できない。
 ・ 今流行のドローンを初めとし、船上搭載カメラ、Trac TracGPS追跡システム)等々、ITの駆使、メディアとの連繋なくして競技の活性化は期待できない。
 ・ こうした背景から、ヴィジュアル化は喫緊の課題であり、World Cup Seriesのようなビックな大会ほど、メディア側からの要請に応ぜざるを得ない。

 ・ 要請の一つがこの「スタートのヴィジュアル化」であり、要は鑑賞者(ファン)に、この瞬間が何であり、次に起ころうとするかを"刻々"と知らせているだけのことである。
 ・ 選手側にとっては、日頃のスタートと異なる方式が突然採用され、戸惑わないとは云えないが、競技上致命的な障碍となるものではないだろう。 

 ・ ウインドサーフィン競技規則(付則B)には以前から類似の方式がある。そもそもこの競技の原点が"ファン・オリエンティッド"、"見せるため"であり、これも人気の源泉の一つあろう。
Wc2019_start_procedure_jpn_3 ・ World Cup Seriesのスタート方式(右記)pdf:「wc2019_start_procedure.jpg」をダウンロード

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2018年11月18日 (日)

読者からの質問と回答 「CASE STUDY: フィニッシュ」

1
Finishq_and_a_p1_4

Finishq_and_a_p2_2
Copy pdf:「finishq_and_a.pdf」をダウンロード
引用https://twitter.com/sailing_quiz

関連記事:
2018-03-10「読者からの質問と回答 『ISAFクイックテスト - フィニッシュ』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/isaf---53b8.html
2016-11-05「The Perfect Finish - Powerpointプレゼンテーション」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/the-perfect-fin.html

2014-01-09「読者からの質問と回答 『Finish From the Course Side (コースサイドからのフィニッシュ)』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2013.html
2013-12-13「読者からの質問と回答 『スタート・ライン/フィニッシュ・ラインの見通し線』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-237d.html
2013-01-23「読者からの質問と回答 「艇とオーバーラップ」-続編」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-789c.html
2011-05-13「読者からの質問と回答 『フィニッシュは流し込み? まわり込み?』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-19f7.html
2011-02-18「読者からの質問と回答 『フィニッシュ時のペナルティー回転とコースの帆走』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/9988.html
2009-10-20「抗議書シリーズ6 『フィニッシュ・マークとの接触とペナルティー履行』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/6-bcc0.html
2009-09-16「抗議書シリーズ2 『フィニッシュと正常な位置にある装備』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-0914.html
2009-09-16「抗議書シリーズ1 『フィニッシュ・マークとの接触と救済要求』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-e05f.html

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2018年5月 1日 (火)

個人用浮揚用具「認証・桜マーク着用義務化」早見表

個人用浮揚用具「認証・桜マーク着用義務化」早見表
Life_jacket_table_4
早見表
pdf:「life_jacket_table.pdf」をダウンロード

関連記事:
2018-03-03『ライフジャケット OSR国内規定」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/osr-8fe1.html
2018-01-18『読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」』http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-1c78.html

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2018年3月10日 (土)

読者からの質問と回答 「ISAFクイックテスト - フィニッシュ」

読者からの質問; 初稿 2012-11-09,  Updated 2018-03-10
>貴ブログの貴重な情報をいつも興味深く読ませていただいております。ご多忙中恐れ入りますが、下記についてご教示頂けたら幸いです。
>掲載のクイックテスト質問33のインシデントです。

http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/rule-quize-2-qu.html (ISAF QUICK TEST Part1,Part2 (クイック・テスト))

http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/isaf-quick-te-1.html (ISAF QUICK TEST Part1 - PowerPoint)

Quicktest_33_3A
艇はフィニッシュした(回答1はい、ただし、正しいコースの帆走をしていない!)となっていますが?
Q1) 「正しいコース」とは、この設問でどのように理解するか?
Q2) 正しいコースの帆走していないならば規則28.1の最初の文により、まだフィニッシュしていないのでは?
Q3) このフィニッシュ後に正しいコースを帆走すれば、誤りを正したことになるのか?
Q4) このフィニッシュ後の正しいコースを帆走中、A艇はレース中か?
あるいは、フィニッシュ後のため、他のレース中の艇を避けていなければならないか?
Q5) 正しいコースの帆走をしていないこのフィニッシュで順位は確定か?
確定でない場合は、どの時点で、どの順位で確定となるか?
Q6) 戦術的なコース取りのために、このようなフィニッシュは許されるか?
Q7) 上記の各々に対し、規則のどこからそのような判断がされるか?

失礼を顧みず、突然このような質問をさせていただき、誠に申し訳ありません。宜しくお願い申し上げます。

編集者による解答;
Q1) 「正しいコース」とは、この設問でどのように理解するか?
正しいコースとは、RRS では規則28(コースの帆走)に従うこと“だけ”である。
すなわち、艇の航跡を示す糸(a string representing a boat's track)ぴんと張った場合、規則28.2 (a)それぞれのマークを定められた側および正しい順序で通過し、 規則28.2(b)それぞれの回航マークに触れる、ようになっていなければならない。
当例の場合、糸ぴんと張ってみると(A艇のバウに糸を付け引っ張る)、ピンエンドのフィニッシュ・マークが糸の右側になってしまう。上記規則28.2(a)に従うためにはピンエンドのフィニッシュ・マークが糸の左側にならなければならないため規則28に従っていない、すなわち正しいコースの帆走していないことになる。

Q2) 正しいコースの帆走していないならば規則28.1の最初の文により、まだフィニッシュしていないのでは?
フィニッシュとは、RRSでは定義:フィニッシュに従うこと“だけ”で、規則28とは切り離して解釈しなければならない。(反対に、規則28には定義:フィニッシュが含まれている)
すなわち、艇体または正常な位置にある乗員もしくは装備の一部がコース・サイドからフィニッシュ・ラインを横切るとき、どのようなコースを帆走しようとも(極端な例ではほとんどのマークを回航しなくとも)、艇はフィニッシュしたことになる。
当例の場合、A艇は位置4コース・サイドから、『最初の(for the first time)』フィニッシュをし、フィニッシュ・ラインを横切った後、定義:フィニッシュにある(a)(b)(c)のいずれも行っていないとみなせば、定義フィニッシュに従っている。

Q3) このフィニッシュ後に正しいコースを帆走すれば、誤りを正したことになるのか?
そして“最初”のフィニッシュ後、正しいコースを帆走し直す、具体的にはこのままピンエンドもしくはスターボードにあるフィニッシュ・マークのいずれかを回ることによって定義:フィニッシュ(b) 『規則28.2に基づき、フィニッシュ・ラインで行った誤りを正す(corrects an error under rule 28.2 made at the line』を履行し、その後フィニッシュラインを横切ったならば、二度目のフィニッシュをしたことになる。

Q4) このフィニッシュ後の正しいコースを帆走中、A艇はレース中か?
あるいは、フィニッシュ後のため、他のレース中の艇を避けていなければならないか?

厳しい質問です・・・・・・・・。
レース中とは、定義:レース中に従うことで、艇がその準備信号から、フィニッシュしてフィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを離れるまで、その艇はレース中である。 
A艇は『最初の』フィニッシュをして、フィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを“離れて”しまうとレース中でなくなるのは、定義のとおりである。
しかしながら、定義:フィニッシュ(b)に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正そうとして帆走している場合は、定義:フィニッシュの二番目の文によりフィニッシュしていないため、レース中と解釈しなければならない。この場合、その艇には規則22.2(ペナルティーの履行)とか規則24.1(レース中でない艇の他艇に対する妨害)は適用されず、通常の航路権が保証される。

Q5) 正しいコースの帆走をしていないこのフィニッシュで順位は確定か?
確定でない場合は、どの時点で、どの順位で確定となるか?

レース委員会は、
(1) 艇が①最初にフィニッシュ・ラインを横切った時(位置4「最初のフィニッシュ順位」を記録し、
(2) 次に、もしその艇が②規則28.1に基づいてフィニッシュ・ラインで行った誤りを正し、再度フィニッシュ・ラインを横切った時、「二度目のフィニッシュ順位」を記録し、その順位を「最終的なフィニッシュ順位」としなければならない。
しかしながら、
(1) フィニッシュ・ラインで行った誤りを正さない場合は、艇Aに対し規則28.1違反として抗議をしなければならない。
(2) 『抗議をしなかった』または『抗議が無効となった』場合には、レース委員会としては“不本意であろうが・・・”その艇の最初にフィニッシュ・ラインを横切った時の順位を「最終的なフィニッシュ順位」として記録しなければならない。
《関連記事に詳細を記載》

Q6) 戦術的なコース取りのために、このようなフィニッシュは許されるか?
このようなコースを帆走するのが戦術的と自らが考えるなら、例えばA艇の風上にライバル艇がいてその艇を風上に追い上げて大きく順位を落させたい場合、その艇の「任意」である。
ただしこのようなコースを帆走した場合、前述のようにピンエンドもしくはスターボードにあるフィニッシュ・マークのいずれかを回り、その後フィニッシュ・ラインを再度横切らなければならない時間ロス(または順位ロス)のリスクは覚悟しなければならない。

Q7) 上記の各々に対し、規則のどこからそのような判断がされるか?

定義:フィニッシュおよび規則28(コースの帆走)に従うことだけである。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
String_2RRS2009-2012 2017-2020
定義:フィニッシュ  艇体、または正常な位置にある乗員もしくは装備の一部が、次のいずれかの場合で最終マークからのコースの方向でコース・サイドからフィニッシュ・ラインを横切るとき、艇はフィニッシュするという。ただし、フィニッシュ・ラインを横切った後に、次のいずれかを行う場合には、艇はフィニッシュしていない。
  ① 最初のとき。

  ② 規則44.2に基づきペナルティーを履行した後。
  ③ 規則28.1
に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正した後
  (a)
 規則44.2に基づきペナルティーを履行する場合、または
  (b) 規則28.2に基づきフィニッシュ・ラインで行った誤りを正す場合、または
  (c) コースの帆走を続ける場合

規則28 コースの帆走
28.1 
艇は、スタートし、それぞれのマークを正しい順序で定められた側で通過し、帆走指示書で定められたコースを帆走し、フィニッシュしなければならない。その間、艇がいるレグの起点、境界または終点でないマークをどちらの側で通過してもよい。フィニッシュ後は、艇はフィニッシュ・ラインを完全に横切る必要はない。

28.2 プレスタート・サイドからスタートするためにスタート・ラインに近づき始めた時から、フィニッシュするまでの艇の航跡を示す糸をぴんと張った場合、次のようになっていなければならない。
  (a) それぞれのマークを定められた側
および正しい順序
通過し、
  (b) それぞれの回航マークに触れ
、そして
  (c) ゲート・マークならば、その前のマークの方向からゲート・マークの間を、通過する。

フィニッシュしていない場合に限り、この規則に従うために誤りを正すことができる。
フィニッシュ後は、艇はフィニッシュ・ラインを完全に横切る必要はない。

28.2 艇は、その艇がいるレグの起点、境界または末端でないマークをどちらの側で通過してもよい。ただし、艇は、スタートするためにプレスタート・サイドからスタート・ラインに近づいている場合、スタート・マークを定められた側で通過しなければならない。


定義:レース中  艇がその準備信号から、フィニッシュしてフィニッシュ・ラインとフィニッシュ・マークを離れるまで、もしくはリタイアするまで、またはレース委員会がゼネラル・リコール、延期、もしくは中止の信号を発するまで、その艇はレース中であるという。 

関連記事:
2014-01-09「読者からの質問と回答『Finish From the Course Side(コースサイドからのフィニッシュ)』」 http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/2013.html  (旧規則)最終マークからのコースの方向で---->(新規則)コース・サイドから
Rules2_2 

2011-02-18「
読者からの質問と回答 『ペナルティー回転とコースの帆走』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/9988.html
図表pdf(2 pages): 「penalty_finish_ww_lw.pdf」をダウンロード


Penalty_finish_ww_lw_page1_8

2009-10-20「抗議書シリーズ
6 『フィニッシュ・マークとの接触とペナルティー履行』」http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/6-bcc0.html
図表pdf(1 page): 「protest_6_Finish.pdf」をダウンロード English version pdf(2 pages):「protest_6_finish_english_version.pdf」をダウンロード

Protest_6_finish_2 Protest_6_finish_english_page1_9

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2018年3月 3日 (土)

ライフジャケット 「OSR国内規定」

201821日から施行された個人用浮揚用具(ライフジャケット)の法改正に関連し、今般日本セーリング連盟から追加措置として「OSR国内規定の新設」がアナウンスされた。
併せてこれに凖拠した「レース公示/帆走指示書例」を紹介する。

OSR国内規定>-------------------------------------------------------------------------------------------
JOSC_doc_004, 2018
2 19 ,日本セーリング連盟外洋安全委員会
外洋特別規定「付則B 5.01.1個人用浮揚用具の要求仕様
OSR
国内規定新設に関してOsr_4
<レース公示(NoR)/帆走指示書(SIs)例> ---------------------------------------------------------
第●回 ○○ヨットレース
レース公示(NoR)/帆走指示書(SIs

1.
規則
1.1  本レガッタは「セーリング競技規則(RRS
)」に定義された規則を適用する。
1.2  外洋特別規定(OSR2018-2019「附則Bインショアレース用特別規定」および
OSR国内規定を適用する。
-------

19 [DP][NP] 個人用浮揚用具
19.1 参加艇は、OSR 付則B インショアレース用特別規定 5.01.1およびOSR国内規定5.01.1
に規定された個人用浮揚用具(ライフジャケット)を装備しなければならない。
19.2 JSAF登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認TYPE Aか同等品(認証・桜マーク付き)またはISO12402-2(Level 275)3(Level 150)4(Level 100)5(Level 50)いずれかの適合品でなければならない。
19.3 JSAF非登録艇に装備する個人用浮揚用具は、国土交通省型式承認 TYPE A か同等品(認証・桜マーク付き)の「小型船舶安全規則に規定する小型船舶用救命胴衣)」)でなければならない。 

 


JSAF
登録艇

 
 

国土交通省型式承認TYPE   Aか同等品(認証・桜マーク付き)、
または
ISO12402-2(Level   275)3(Level 150)4(Level 100)5(Level 50) いずれかの適合品

 

JSAF非登録艇

 
 

国土交通省型式承認TYPE   Aか同等品(認証・桜マーク付き)

19.4 競技者は水上にいる間は常に個人用浮揚用具を着用していなければならない。この項はRRS4章前文を変更している。<任意>
19.5 膨張式個人用浮揚用具の場合は、全ての着衣の上に装着しなければならない。<任意>
19.6 レース委員会、テクニカル委員会またはプロテスト委員会は、これらに違反している艇を目撃した場合、声をかけ警告を発する場合がある。<任意>

参考資料:JSAF公示
1. 外洋特別規定「付則 B5.01.1個人用浮揚用具の要求仕様 OSR 国内規定新設に関して 「josc17_doc_004_0219.pdf」をダウンロード
2. 外洋特別規定「付則 B5.01.1個人用浮揚用具 要求仕様の訂正およびOSR
国内規定の新設 「josc17_no_004_0219.pdf」をダウンロード
3. 外洋特別規定2018-2019「付則Bインショアレース用特別規定 Version 0.52018219
日) 「OSR2018_aB_v05_0219.pdf」をダウンロード

関連記事:
2018-01-18『読者からの質問と回答 「ライフジャケット着用義務化 - PowerPoint」』
http://ventoorientale.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-1c78.html

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